クラシック音楽の楽曲に関する話題を中心に、芸術について考えたこと、哲学・文学・美学などのちょっとアカデミックな話、聴きに行った演奏会や観に行った展覧会、うちの猫ちゃんのことやクラシックCD聴き比べ、その他日常の諸々を含め、適当な文章を書き綴っていきます。「ボクノオンガク」というブログ名は、よくあるパソコンの音楽フォルダ名“My Music”の和訳と、小澤征爾さんの本『ボクの音楽武者修行』から。

Monthly archive 8月, 2008
シューベルト さすらい人幻想曲:ピアノを生かすアルペジオ

シューベルト さすらい人幻想曲:ピアノを生かすアルペジオ

シューベルト さすらい人幻想曲 D760 こんな曲は悪魔にでも弾かせればいい、とシューベルト自身が語ったという逸話は有名。 技術的にも表現的にも難易度の高い曲である。 歌曲「さすらい人」のテーマが使われているが、「さすらい人」についてはまた後にゆっくり語ることにして(これもまた語る要素があふれる心打つ名曲であるが)、今回はあくまでこの「幻想曲」について。 この曲が難曲とされている理由のひとつに、ア […]
グリーグ 組曲「ホルベアの時代から」:北欧弦楽の優しい音楽

グリーグ 組曲「ホルベアの時代から」:北欧弦楽の優しい音楽

グリーグ 組曲「ホルベアの時代から」 作品40 バロック音楽を模したグリーグの組曲。ホルベアとは北欧の作家の名前である。 前奏曲、サラバンド、ガヴォットとミュゼット、アリア、リゴドンによる。 どの曲からも、北欧の空気が感じられる。 元はピアノ曲らしいが、専ら弦楽版が有名である。 弦楽ならではの、響きの中にある「優しさ」が実に心地よい。 いかにもグリーグらしい大地からわき出るようなスケールの大きな音 […]
ヴェルディ 歌劇「ナブッコ」序曲:行け、我が思いよ

ヴェルディ 歌劇「ナブッコ」序曲:行け、我が思いよ

ヴェルディ 歌劇「ナブッコ」序曲 ヴェルディの出世作と言える歌劇「ナブッコ」の序曲。 7分から8分のこの序曲は、劇中の曲が何曲か集められ出来ている。 その中で最も有名なものは、「行け、我が思いよ」である。 第3幕で歌われるこの合唱曲は、バビロニア軍によって攻撃を受け、エルサレムが壊滅的となったとき、ヘブライ人たちが故郷を思って歌うものだ。 イタリア人にとって、この合唱曲は特別なものである。 第2の […]
ヴィヴァルディ リコーダー協奏曲 RV.444:自然界に近い音

ヴィヴァルディ リコーダー協奏曲 RV.444:自然界に近い音

ヴィヴァルディ リコーダー協奏曲 ハ長調 RV.444 協奏曲を500曲以上も作曲したアントニオ・ヴィヴァルディのリコーダーコンチェルト。 バロックの様式美とヴィヴァルディならではのシンプルかつ繊細な美しさを手軽に楽しむなら、やはり協奏曲が一番だろう。 3楽章による10分程の短い曲だが、美しさは十二分に味わえる。 特に現代の我々は、リコーダーがこれほど美しい音色を奏でるのか、と驚きもするだろう。 […]
ハチャトゥリアン バレエ音楽「ガイーヌ」:剣の一人歩き

ハチャトゥリアン バレエ音楽「ガイーヌ」:剣の一人歩き

ハチャトゥリアン バレエ音楽「ガイーヌ」 もはや「ガイーヌ」はバレエではなく、管弦楽組曲のイメージが強い。 抜群の知名度は、名曲である由縁である。 「ガイーヌ」の音楽はハチャトゥリアンお得意の激しいリズムと独特な音階、民謡調の美しい歌の対比がよく表れている。 「剣の舞」の印象深いシロフォン、「レズギンカ」の小太鼓と、打楽器の活躍する曲でもある。 個人的には「ゴパーク」の徐々に徐々に興奮が高まり、疾 […]