ハチャトゥリアン:バレエ「ガイーヌ」(全曲)

ハチャトゥリアン バレエ音楽「ガイーヌ」


もはや「ガイーヌ」はバレエではなく、管弦楽組曲のイメージが強い。
抜群の知名度は、名曲である由縁である。
「ガイーヌ」の音楽はハチャトゥリアンお得意の激しいリズムと独特な音階、民謡調の美しい歌の対比がよく表れている。
「剣の舞」の印象深いシロフォン、「レズギンカ」の小太鼓と、打楽器の活躍する曲でもある。
個人的には「ゴパーク」の徐々に徐々に興奮が高まり、疾走・熱狂する様子が何とも言い難い快感である。


有名になって一人歩きしている「剣の舞」だが、その歩きついた先の一つである、「音楽ファンタジーゆめ」のアレンジが絶妙だ。
リアルタイムで見ていた幼い頃はアレンジなど気にしていなかったが、それでも剣が舞う映像ははっきりと残っている。
ピアノ編曲も素晴らしい。シフラ、ソーリンのアレンジは技巧的・芸術的にも聴き応え十分。
名曲は、作曲者の手を離れ、一人歩きする。
世界中で、それを愛しリスペクトする音楽家によって、アレンジされる。
ジャンルを問わずアレンジされ、再構成され、それぞれのアーティストの意思がこもった新しい剣の舞が生まれる。
たとえ作曲者の意に反していても、それは起こることだ。
「名曲」とはそういうものかもしれない。

ハチャトゥリアン:バレエ「ガイーヌ」(全曲) ハチャトゥリアン:バレエ「ガイーヌ」(全曲)
チェクナボリアン(ロリス),ハチャトゥリャン

SMJ
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