Verdi: Nabucco

ヴェルディ 歌劇「ナブッコ」序曲


ヴェルディの出世作と言える歌劇「ナブッコ」の序曲。
7分から8分のこの序曲は、劇中の曲が何曲か集められ出来ている。
その中で最も有名なものは、「行け、我が思いよ」である。
第3幕で歌われるこの合唱曲は、バビロニア軍によって攻撃を受け、エルサレムが壊滅的となったとき、ヘブライ人たちが故郷を思って歌うものだ。


イタリア人にとって、この合唱曲は特別なものである。
第2の国歌と言っても過言ではないだろう。
イタリアオペラの第1人者であるヴェルディのものであることへのこだわり以上に、失われた故郷、美しい故郷を思う歌詞は大きな感動を呼ぶ。たとえイタリア人でなくとも。
「行け、我が思いよ」は、序曲では中間部に現れる。
他の曲も実にわかりやすく良い曲だが、この歌はやはり1番の名曲である。
故郷を思う気持ちは誰にでもあるし、感動だけでなく、悲哀・失望・怨恨といったものとも深く結びついたデリケートなものでもあるように思える。
それだけに、本当に素晴らしい望郷の歌というのは、何より深く人間の心に訴えかけてくるものだ。
「ナブッコ」は文句なしに素晴らしい方の部類である。
僕がこの曲を好きなのは、自分の故郷を思う気持ちをも思い起こさせてくれるからだ。

Verdi: Nabucco Verdi: Nabucco
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Deutsche Grammophon
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