ブラームス:ロマンティック・ピアノ小品集

ブラームス 2つのラプソディ 作品79


なぜあえてこの曲をブラームスの最初の記事にしたかというと、思い入れがあるからというのと、交響曲にすると文章が長くなって、これを書いている今では時間が足りないんじゃないかなあと思ったからです…
交響曲については色々と書きたいことが多くてまとめるのが大変そうなので。
本題に戻ると、この曲はブラームスのピアノ小品で、第1番がロ短調、第2番がト短調、晩年の作品である。
高校生の頃この曲に出会って、2回本番で弾いたことがある。
「ピアノって深い!」と思うようになったのも、この曲に出会ってからだ。
ラプソディと名付けられているだけあって、狂詩曲、狂わんばかりの情熱を感じる曲である。
1番の方が情熱的で激烈な感情、2番の方が暗鬱で不安定な狂心、という感じの曲だ。


ブラームスが何を思ってこの曲を作ったのかはわからないが、まあどうしても知る必要はないだろう。
僕はこの曲を演奏するに当たって、自分の中に何か狂いそうになる心境が必要だと感じた。
そのような熱狂的な、クレイジーな情熱を込めて演奏するというのはそうそうできない。
そもそもそのような曲はそう多くあるものではない。
自分が狂えば狂うほど、このラプソディはそれを受け入れてくれる。
その熱狂的情熱を無限に広げてくれる、そんな曲だろう。
この曲を弾くと、自分の感情が体からあふれそうになってしまう。
そのあふれそうな情熱を全てこぼさず音にするというのは、大変難儀なことだ。
相当な精神力と体力が要される。
その点がベートーヴェンと近いものを感じるのである。
魂のこもった音楽、といえば、やはりベートーヴェンとブラームスだろう。
魂を感じる音楽をする、それは全ての音楽で大切なことだが、直接的に感じる圧倒的な魂は、なんといってもベートーヴェンである。
それに引けを取らないのがブラームスである。だてにベートーヴェンを尊敬している訳ではない。
ベートーヴェンのソナタ、ブラームスのラプソディ、こういった曲はプロ・アマチュア問わず、人間が本気を出せば簡単に本当に魂を持って行かれそうになる類の曲だろう。


ちなみに作品番号でいうと、この次は大学祝典序曲になる。
ちょっと面白い。

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ルービンシュタイン(アルトゥール),ブラームス

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