クラシック音楽の楽曲に関する話題を中心に、芸術について考えたこと、哲学・文学・美学などのちょっとアカデミックな話、聴きに行った演奏会や観に行った展覧会、うちの猫ちゃんのことやクラシックCD聴き比べ、その他日常の諸々を含め、適当な文章を書き綴っていきます。「ボクノオンガク」というブログ名は、よくあるパソコンの音楽フォルダ名“My Music”の和訳と、小澤征爾さんの本『ボクの音楽武者修行』から。

Monthly archive 1月, 2009
プロコフィエフ 子供のための交響的物語「ピーターと狼」:子供向けでも意外にシュール

プロコフィエフ 子供のための交響的物語「ピーターと狼」:子供向けでも意外にシュール

プロコフィエフ 子供のための交響的物語「ピーターと狼」作品67 プロコフィエフ自身が作った物語に音楽を付け、1936年、モスクワの児童劇場で初演された。 子どものための管弦楽作品としては、ブリテンの「青少年のための管弦楽入門」と並び、評価が高い。 わかりやすいストーリーとわかりやすい音楽で、子供の興味を引くようにできている。 少年ピーター(ロシアではペーチャ)が小鳥と一緒に狼を捕まえる、という話で […]
ブルックナー 交響曲第7番:それでも彼は美しい

ブルックナー 交響曲第7番:それでも彼は美しい

ブルックナー 交響曲第7番 ホ長調 マーラーと同じく、ブルックナーについても書くのを避けていたのだが、そろそろ書いてみよう。 そもそも、ワーグナー、ブルックナー、マーラーといった作曲家の作品を聴いたのは、僕の中ではかなり後の方である。 おそらく、僕は現代に生きているから、彼らの作品を名曲と思って聴いて楽しんでいるが、もし同時代に生きていたら、きっと「反ワーグナー派」の言葉に飲み込まれ、ブラームス礼 […]
サン=サーンス 交響曲第3番「オルガン付き」:余韻という響き

サン=サーンス 交響曲第3番「オルガン付き」:余韻という響き

サン=サーンス 交響曲第3番ハ短調作品78「オルガン付き」 フランス後期ロマン派の作曲家、サン=サーンスの作品のうちで、最高の作品と言ってもよいだろう。 サン=サーンスはいわゆる神童・エリート・天才肌で、フランスの音楽家の中で、唯一国葬で送られた作曲家である。 彼が一番芸術的に円熟していたであろう時期の作品で、彼自身この作品に「私の全てを注ぎ込んだ」としている。 最大の特徴はなんといっても「オルガ […]
ヘンデル 王宮の花火の音楽:歓喜の音楽

ヘンデル 王宮の花火の音楽:歓喜の音楽

ヘンデル 王宮の花火の音楽 HWV 351 1748年にオーストリア継承戦争が終結し、それを祝う祝賀行事がイギリスで執り行われた。 ヘンデルはドイツ生まれの作曲家で、後にイギリスに移住する。 当時のイギリス国王ジョージ2世は、この祝典(ロンドン・グリーンパークの花火大会)のための曲をヘンデルに依頼した。 国王の意向で、強く逞しい雰囲気を出すため、管楽器と打楽器だけで演奏されたが、ヘンデルは弦楽器も […]
ラロ スペイン交響曲:スペイン風の楽しみ

ラロ スペイン交響曲:スペイン風の楽しみ

ラロ スペイン交響曲ニ短調 作品21 ラロと言ったらスペイン交響曲であり、他の曲の知名度は限りなく低い。ノルウェー幻想曲など。 世間では一発屋と呼ばれるが、今も昔も、クラシックにしてもJポップにしても、一発当てればすごいもので、「KAN」や「大事マンブラザーズバンド」を見てもわかるが、大体そういう曲は後世まで残るものだ。 交響曲と銘打ってあるが、実質は5楽章のヴァイオリン協奏曲である。名前は単にラ […]