クラシック音楽の楽曲に関する話題を中心に、芸術について考えたこと、哲学・文学・美学などのちょっとアカデミックな話、聴きに行った演奏会や観に行った展覧会、うちの猫ちゃんのことやクラシックCD聴き比べ、その他日常の諸々を含め、適当な文章を書き綴っていきます。「ボクノオンガク」というブログ名は、よくあるパソコンの音楽フォルダ名“My Music”の和訳と、小澤征爾さんの本『ボクの音楽武者修行』から。

Monthly archive 4月, 2009
ウェーバー 歌劇「魔弾の射手」序曲:ブラーヴォと「呟く」とは…

ウェーバー 歌劇「魔弾の射手」序曲:ブラーヴォと「呟く」とは…

ウェーバー 歌劇「魔弾の射手」序曲 J.277 モーツァルトの「魔笛」、ベートーヴェンの「フィデリオ」に並び、ドイツ国民オペラの金字塔であるウェーバーの「魔弾の射手」。 その序曲は、もはや交響詩のような1つの作品であるかのような劇的な展開を持ちつつ、ベートーヴェンのような堅固で明晰な印象を持つ、正に初期ロマン派を代表する曲と言える。 歌劇は1821年に初演され、現代に伝えられている上演後の観客たち […]
モーツァルト カノン「おれの尻を舐めろ」:芸術は勉強だ

モーツァルト カノン「おれの尻を舐めろ」:芸術は勉強だ

モーツァルト カノン「おれの尻を舐めろ」K.231 (382c) 少なくとも星空をバックに語る曲ではないだろうが、まああんまり堅い話ばかりでもつまらないだろうしね。 モーツァルトがこういうくだらないことが好きだというのはよく知られたところだし、時々この曲も雑学系の何かで取り上げられたりするので、まあ知名度はある。 男声6人のためのカノンで、男6人が「Leck mich im Arsch(おれの尻を […]
ブリテン 戦争レクイエム:演奏家の為しうる全てを

ブリテン 戦争レクイエム:演奏家の為しうる全てを

ブリテン 戦争レクイエム 作品66 反戦主義者であるブリテンの、約1時間半に渡るレクイエム。 1961年の作品であり、第二次世界大戦中にドイツ軍の空爆を受けたコヴェントリー大聖堂の復興献堂式祝賀会のための音楽である。 長大な作品であると同時に、管弦楽に室内楽、混声四部合唱と児童合唱、そしてソリストと、巨大な編成を要する作品でもある。 スケールの大きさに比例するように、この曲は非常に強いメッセージを […]
ホルスト 組曲「惑星」:偏愛された傑作

ホルスト 組曲「惑星」:偏愛された傑作

ホルスト 組曲「惑星」作品32 世界一有名なクラシックの登場、とも言える「惑星」だが、さて、何を語ろうか。 クラシック音楽の名曲というのは、大体がほぼ語り尽くされているようなもので、まあそれでもめげずになるべくオリジナリティのある文章を目指しているが、さすがに「惑星」クラスになると、ちょっと難しい。 ホルストが「惑星」だけが異常にもてはやされていたのに困惑していた、というのは有名な話だ。 「ホルス […]
ブラームス ハイドンの主題による変奏曲:変奏曲の命

ブラームス ハイドンの主題による変奏曲:変奏曲の命

ブラームス ハイドンの主題による変奏曲 作品56a 管弦楽版と2台のピアノのためのものがあるが、56aは管弦楽であり、こちらが一般的。 1873年、おそらく両版ともほぼ同時に作曲されたのだろう。 ブラームスは多くの変奏曲を作っている。 ピアノ曲だが、ヘンデルの主題、ハンガリーの歌の主題など、名曲が残っている。 中でもとりわけて素晴らしいと僕が思うのはパガニーニの主題だが、まあそれはまたの機会に語る […]