クラシック音楽の楽曲に関する話題を中心に、芸術について考えたこと、哲学・文学・美学などのちょっとアカデミックな話、聴きに行った演奏会や観に行った展覧会、うちの猫ちゃんのことやクラシックCD聴き比べ、その他日常の諸々を含め、適当な文章を書き綴っていきます。「ボクノオンガク」というブログ名は、よくあるパソコンの音楽フォルダ名“My Music”の和訳と、小澤征爾さんの本『ボクの音楽武者修行』から。

Monthly archive 11月, 2009
芥川也寸志 交響三章:伊福部の大和魂を越えて行け

芥川也寸志 交響三章:伊福部の大和魂を越えて行け

芥川也寸志 交響三章 僕は邦人作曲家の作品が大好きだ。 以前フィンランディアのところでも書いたが、邦人作曲家の作品の多くには、芸術性ではない「何か」があり、音楽を聴いてそれを最も感じることができるのが日本人だし、またそういう曲こそが真の名曲だと思っている。 今まで取り上げてきた邦人は、伊福部、松平、橋本だが、これには少なからず訳があって、それは芥川の交響三章を紹介するためだ。 芥川也寸志は、かの芥 […]
橋本國彦 交響組曲「天女と漁夫」:こころの音楽

橋本國彦 交響組曲「天女と漁夫」:こころの音楽

橋本國彦 交響組曲「天女と漁夫」 彼の下に学んだ日本の音楽家を挙げれば、芥川也寸志、朝比奈隆、團伊玖磨、矢代秋雄と大物が枚挙に暇がない。 1904年に東京で生まれた橋本は、クラシックだけでなく、CM曲や歌謡曲など、ポピュラー音楽にも力を入れた作曲家である。 有名なものとしてはラジオ歌謡から生まれた「朝はどこから」がある。「あーさはどーこからくるかしらー」である。 44歳の若さで亡くなるまで、日本の […]
モーツァルト 歌劇「魔笛」:歴史的ポップスとライヴ

モーツァルト 歌劇「魔笛」:歴史的ポップスとライヴ

モーツァルト 歌劇「魔笛」 「ボクノオンガク」記念すべき第100回目のエントリー、歌劇「魔笛」は、言わずと知れたモーツァルトの残した最後のオペラである。 モーツァルトの亡くなった1791年の作品で、晩年金策に明け暮れていた彼に、劇団の興行師で自身も俳優のシカネーダーが、自身の台本で彼に作曲を依頼したものだ。 モーツァルトとシカネーダーはザルツブルク時代の友人であり、宮廷で演ぜられるヘンデルらのイタ […]
ラモー 組曲二短調:標題と楽しさ

ラモー 組曲二短調:標題と楽しさ

ラモー 組曲二短調 ジャン=フィリップ・ラモーは、バッハやヘンデルと同時代の、フランスの作曲家である。 クープランと並びフランスのバロック時代を代表する作曲家で、ヴェルサイユ宮廷のために多くのオペラを書いたことで知られる。 彼は教会でオルガン奏者を務めていた父から鍵盤の手ほどきを受け、彼自身もまた教会でオルガン奏者として活躍していた。 現在でも名高い彼のオペラ作品の楽曲は、彼のクラウザン(ハープシ […]