クラシック音楽の楽曲に関する話題を中心に、芸術について考えたこと、哲学・文学・美学などのちょっとアカデミックな話、聴きに行った演奏会や観に行った展覧会、うちの猫ちゃんのことやクラシックCD聴き比べ、その他日常の諸々を含め、適当な文章を書き綴っていきます。「ボクノオンガク」というブログ名は、よくあるパソコンの音楽フォルダ名“My Music”の和訳と、小澤征爾さんの本『ボクの音楽武者修行』から。

Monthly archive 3月, 2010
ヨハン・シュトラウスⅡ世 バレエ音楽「卒業記念舞踏会」:シャル・ウィ・ダンス?

ヨハン・シュトラウスⅡ世 バレエ音楽「卒業記念舞踏会」:シャル・ウィ・ダンス?

ヨハン・シュトラウスⅡ世/ドラティ編 バレエ音楽「卒業記念舞踏会」 卒業シーズンにぴったりなこの曲は、ヨハン・シュトラウスの曲をハンガリーの指揮者アンタル・ドラティが編曲したものだ。 バレエの初演は1940年、当時プリンシパル・ダンサーであったダヴィッド・リシーンが振付を担当した。 舞台はウィーンの女子校、広間で行われる卒業記念舞踏会の様子が描かれる。 女の園の舞踏会に招待されたのは、将軍と士官、 […]
ベルク 弦楽四重奏曲:あの頃君は若かった

ベルク 弦楽四重奏曲:あの頃君は若かった

ベルク 弦楽四重奏曲 作品3 新ウィーン楽派の3人を一通りこのブログで紹介して、次は何を書こうかと思い、まだ紹介していない有名な曲について書くのも良いかなと思ったのだが、超有名曲はここでは外して、あえてベルクのちょっと知名度の低い作品について書くことにした。理由は適当にお察しいただきたい。 この作品は、ベルクがシェーンベルクのもとで学んでいた時代の最後の作品で、1910年の春に完成、翌年の春に初演 […]
ベートーヴェン ピアノソナタ第8番「悲愴」:わたしの心を

ベートーヴェン ピアノソナタ第8番「悲愴」:わたしの心を

ベートーヴェン ピアノソナタ第8番「悲愴」作品13 三大ピアノソナタの1つとして挙げられる第8番「悲愴」は、ベートーヴェン初期の傑作である。 1798年、彼が27歳のときの作品で、後期のようなベートーヴェンの音楽の深い森のような精神性はないが、それでもこの曲の魅力は後期の作品群と劣らない。 むしろ若かりし頃ならではのベートーヴェンの良さがある。 一般的な3楽章構成で、どの楽章も非常に有名だ。 特に […]
カリンニコフ 交響曲第1番:旋律美、以上。

カリンニコフ 交響曲第1番:旋律美、以上。

カリンニコフ 交響曲第1番 ト短調 聴いた瞬間に「うわー、ロシア!」って思える曲なら、これを挙げておいて間違いはないはずだ。 ユニゾンで美しい民謡風の旋律が奏でられると、そこから先は延々とカリンニコフの旋律美の世界。 ロシアらしい旋律、美しい旋律だけをただただお腹いっぱい堪能したいなら、チャイコよりもこちらの方がいいだろう。 カリンニコフは1866年に生まれ、1901年に34歳で亡くなった、薄倖の […]