クラシック音楽の楽曲に関する話題を中心に、芸術について考えたこと、哲学・文学・美学などのちょっとアカデミックな話、聴きに行った演奏会や観に行った展覧会、うちの猫ちゃんのことやクラシックCD聴き比べ、その他日常の諸々を含め、適当な文章を書き綴っていきます。「ボクノオンガク」というブログ名は、よくあるパソコンの音楽フォルダ名“My Music”の和訳と、小澤征爾さんの本『ボクの音楽武者修行』から。

Monthly archive 5月, 2010
ホルスト 吹奏楽のための第1組曲:青春の甘酸っぱさ

ホルスト 吹奏楽のための第1組曲:青春の甘酸っぱさ

ホルスト 吹奏楽のための第1組曲 op.28-1 最も有名な吹奏楽曲と言っても過言ではない、ホルストの吹奏楽のための組曲。 1909年に作曲されたいわゆる吹奏楽の「古典」であり、今なお多くのファンから愛されている作品だ。 ホルストやヴォーン=ウィリアムズは、当時の吹奏楽、つまり英国の軍楽隊にとって、安直なクラシックの編曲くらいしか演奏する曲がないという状況を憂いていた。 「吹奏楽にも本当の音楽を」 […]
グローフェ 組曲「グランド・キャニオン」:大峡谷と太陽

グローフェ 組曲「グランド・キャニオン」:大峡谷と太陽

グローフェ 組曲「グランド・キャニオン」 何も行ったことがないことを僻んで言うのではないが、実際に行かなくてもその様子が眼前に広がるというのが、グローフェの観光音楽の素晴らしさである。 もちろん行ったことがあれば音楽を鑑賞するうえでより良いのかもしれないが、グランド・キャニオンの最も美しい光景とは何か、この曲を聴きさえすれば想像するのも容易い。 1931年、ポール・ホワイトマンの勧めで作曲し、シカ […]
シューマン 交響曲第3番「ライン」:川の情景としての交響曲

シューマン 交響曲第3番「ライン」:川の情景としての交響曲

シューマン 交響曲第3番変ホ長調,op.97「ライン」 4曲ある交響曲のうち最後に書かれたものがこの「ライン」である。N響アワーでもおなじみのこの曲は1850年の作で、現在の第4番は1841年に作られた曲の改訂版である。 シューマンはこのとき40歳で、ちょうどデュッセルドルフに引っ越してきたところだ。 精神疾患持ちのシューマンは、この新しいライン川沿いの環境で気分を新たにし、創作意欲も沸いたという […]