クラシック音楽の楽曲に関する話題を中心に、芸術について考えたこと、哲学・文学・美学などのちょっとアカデミックな話、聴きに行った演奏会や観に行った展覧会、うちの猫ちゃんのことやクラシックCD聴き比べ、その他日常の諸々を含め、適当な文章を書き綴っていきます。「ボクノオンガク」というブログ名は、よくあるパソコンの音楽フォルダ名“My Music”の和訳と、小澤征爾さんの本『ボクの音楽武者修行』から。

Monthly archive 11月, 2010
ブラームス ヴァイオリン・ソナタ第1番「雨の歌」:音楽のあるところ

ブラームス ヴァイオリン・ソナタ第1番「雨の歌」:音楽のあるところ

ブラームス ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト長調 作品78「雨の歌」 この曲の録音を雨の日に聴く、という人は多いようだ。かく言う僕もその一人で、静かに雨が降る日に部屋でこの曲を聴く時間というのは、晴れの日には味わえないなんともしみじみとした魅力的な時間である。もちろん、土砂降りの日には避けたい。そんな曲じゃない。 「雨の歌」という題名はブラームスが付けたものではなく、この曲の3楽章の旋律がブラームス […]
外山雄三 京都幻想:風情と佇まい

外山雄三 京都幻想:風情と佇まい

外山雄三 京都幻想 「管弦楽のためのラプソディ」で有名な日本の作曲家、外山雄三の管弦楽曲。 何といっても上述の曲はインパクトが強い。どっこいしょ!って感じの音楽だが、こちらは全くそんな感じではなく、静的な和の趣きが佇む音楽である。 まあ「管弦楽のためのラプソディ」も大好きな曲なので、それについての思いのたけはまた今度熱く語ることにして、今回は知名度こそ劣るが、なかなかの名曲と思われる「京都幻想」を […]
ラヴェル 組曲「クープランの墓」:親愛なるフランス

ラヴェル 組曲「クープランの墓」:親愛なるフランス

ラヴェル 組曲「クープランの墓」 日本人の耳にとってこの曲の響きは「フランス音楽の標準」のようなものかもしれない。 この曲をきっかけとしてフランスの響きに魅了されたという人も多いのではないか。 それは原曲のピアノ版でも、オーケストラ編曲でも同様に感じる。 ラヴェルがピアノのための組曲の作曲に取り掛かったのが1914年、第一次世界大戦の影響を大きく受けることとなった作品だ。 フランス・バロックの巨匠 […]
クープラン コンセール第9番「愛の肖像」:それぞれの愛

クープラン コンセール第9番「愛の肖像」:それぞれの愛

クープラン 趣味の融合(新しいコンセール)、コンセール第9番 ホ長調「愛の肖像」 ドイツのバッハ家のように、フランス・バロックを代表する音楽一家であるクープラン家の、最も名高いフランソワ・クープランの作品である。 クープランと言ったら普通はこのフランソワのことを指す。おじのルイ・クープランと区別するときはF・クープランや大クープランなどと呼ぶこともある。 そんなクープランの代表作として、クラヴサン […]
エルガー チェロ協奏曲:晩秋・初冬の協奏曲

エルガー チェロ協奏曲:晩秋・初冬の協奏曲

エルガー チェロ協奏曲 ホ短調 作品85 秋も深まって寒さを感じるような季節になったとき、つい聴きたくなってしまう曲のひとつに、エルガーのチェロ協奏曲がある。 少々重苦しいくらいのチェロでちょうど良い。じっくりと音に浸るのが心地よい季節に聴くのが良いように思う。 1919年、エルガー62歳の作品で、円熟したエルガーの音楽の魅力がたっぷり詰まっている、人気の高い名曲である。 1911年の作である交響 […]