クラシック音楽の楽曲に関する話題を中心に、芸術について考えたこと、哲学・文学・美学などのちょっとアカデミックな話、聴きに行った演奏会や観に行った展覧会、うちの猫ちゃんのことやクラシックCD聴き比べ、その他日常の諸々を含め、適当な文章を書き綴っていきます。「ボクノオンガク」というブログ名は、よくあるパソコンの音楽フォルダ名“My Music”の和訳と、小澤征爾さんの本『ボクの音楽武者修行』から。

Monthly archive 2月, 2011
フォーレ ヴァイオリン・ソナタ第1番:近代室内楽の金字塔

フォーレ ヴァイオリン・ソナタ第1番:近代室内楽の金字塔

フォーレ ヴァイオリン・ソナタ第1番 イ長調 作品13 近代フランスの作曲家によるヴァイオリン・ソナタの名曲と言えば、まずフランクのものが代表格と言える。 フランクのヴァイオリン・ソナタは圧倒的な名曲であることに間違いないが、フォーレがヴァイオリン・ソナタを書いたのはそれよりも10年以上も早い、1875年のことだ。 以前ブラームスのヴァイオリン・ソナタ第1番「雨の歌」をこのブログで取り上げたが(記 […]
ボリング フルートとジャズ・ピアノ・トリオのための組曲 第2番:交差する芸術

ボリング フルートとジャズ・ピアノ・トリオのための組曲 第2番:交差する芸術

ボリング フルートとジャズ・ピアノ・トリオのための組曲 第2番 クラシック音楽かと言われると大分怪しいのだが、あまりにも素敵な音楽なので取り上げようと思う。 クロード・ボリング(ボラン)はフランスのジャズ・ピアニストであり、かのデューク・エリントン、ライオネル・ハンプトンやオスカー・ピーターソンと親交があった。 ボリングのスタイルとして特筆すべきことは、まあそれゆえにこのブログで取り上げることにな […]
ベートーヴェン 交響曲第3番「英雄」:交響曲の革命児

ベートーヴェン 交響曲第3番「英雄」:交響曲の革命児

ベートーヴェン 交響曲第3番 変ホ長調 作品55「英雄」 ベートーヴェンは第九で合唱・独唱を組み込んだ大規模な交響曲を構想し、交響曲の革新を試みているが、彼のあらゆる交響曲は音楽の革新の歴史を作りだしたと言っても過言ではない。 俗に「ベートーヴェンの交響曲は奇数番号が名作」などと言われるが、こと革新性においては奇数番号の作品に一目おくべきだろう。 大雑把に言えば、第1番はモーツァルトやハイドンとい […]
ショーソン ピアノ三重奏曲:重さと心地よさ

ショーソン ピアノ三重奏曲:重さと心地よさ

ショーソン ピアノ三重奏曲 ト短調 作品3 僕がショーソンの音楽の特徴――何か不思議な心地よさのような感覚に包まれるのだが――について、どう表現したら良いものか思い悩んでいたとき、偶然ドビュッシーによるショーソンの音楽の批評の言葉に出会った。 それは以下のようなもので、僕のもやもやした感じを一蹴して、「そうそう、こういうことなんだよ!」とすっきり解決してくれたのである。ドビュッシーとショーソンの親 […]