【番外編】ジャック・ルーシェ・トリオ:ヘンデル 水上の音楽、王宮の花火の音楽

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ジャック・ルーシェ・トリオ:ヘンデル 水上の音楽、王宮の花火の音楽


「プレイ・バッハ」で一世を風靡したジャック・ルーシェ・トリオが、バッハと同時代のヘンデルに挑んだ、バロック好きには欠かせない1枚。
バッハとヘンデルの差というものを考えてみると、そもそもヘンデルの方がジャズに向いているような気がする。まあバッハが流行ったのはギャップという理由もなくはないだろう。
アレグロは楽しく、アダージョは悲しく、なんて言うと陳腐かもしれないが、それだけはっきりと感情が浮き彫りになる演奏は、ジャズアレンジならではとも言えるだろうし、それが可能なのがヘンデルの音楽だ。
これもベノワ・デュノワイエ・デ・セゴンザック(ベース)、アンドレ・アルピノ(ドラム)とジャック・ルーシェ(ピアノ)の第三期ジャック・ルーシェ・トリオの演奏。


僕のお気に入りは「水上の音楽」のブーレ。短い曲なのだが、ボサノバ風とも言えるアレンジは、心地良い舟遊びをも思わせる。
またアレグロⅡでは、ベノワ・デュノワイエ・デ・セゴンザックとアンドレ・アルピノの長いソロシーンもあり、必聴だ。
「王宮の花火の音楽」は、「水上の音楽」に比べるとやや夜ジャズ寄り。この辺りの解釈はさすが。
フィナーレは太鼓が打ち乱れ、ロイヤル・クラシックな上品さを湛えつつ、歓喜のジャズを奏でる。
それにしても、随所でアンドレ・アルピノのシンバリズムが輝く一枚。楽しい音楽を彩るのはやはりシンバルか。

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Jacques Loussier Trio,George Frideric Handel

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Author: funapee(Twitter)
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