クラシック音楽の楽曲に関する話題を中心に、芸術について考えたこと、哲学・文学・美学などのちょっとアカデミックな話、聴きに行った演奏会や観に行った展覧会、うちの猫ちゃんのことやクラシックCD聴き比べ、その他日常の諸々を含め、適当な文章を書き綴っていきます。「ボクノオンガク」というブログ名は、よくあるパソコンの音楽フォルダ名“My Music”の和訳と、小澤征爾さんの本『ボクの音楽武者修行』から。

Monthly archive 9月, 2011
ビゼー 交響曲「ローマ」:劇音楽ではないビゼー

ビゼー 交響曲「ローマ」:劇音楽ではないビゼー

ビゼー 交響曲「ローマ」 もちろん、劇音楽がビゼーの音楽の白眉だとは思うが、ややマイナーなこの交響曲「ローマ」も素晴らしい作品だ。 ビゼーが習作として17才のときに作った「交響曲ハ長調」という作品とは別のものだが、よく混同される。ビゼー自身は交響曲「ローマ」と名付けたのだが、ハ長調のものと紛らわしいため、交響組曲「ローマ」やローマ組曲などと様々な呼ばれ方をする。 そういう事情もあってか、なかなか演 […]
バルトーク ヴァイオリン協奏曲第2番:協奏曲の伝統

バルトーク ヴァイオリン協奏曲第2番:協奏曲の伝統

バルトーク ヴァイオリン協奏曲 第2番 Sz.112 バルトークは学問分野の功績も大きい。民俗音楽学の祖として、東ヨーロッパの民俗音楽を収集・分析。彼の作品は、その民族音楽研究が大いに活かされているといえる。 ヴァイオリン協奏曲第2番は、長い間彼の唯一のヴァイオリン協奏曲だと思われてきた作品だ。後に第1番が発見され改名されたが、第2番はやはり名曲として名高い。 ヴェルブンコシュ(verbunkos […]
ブリテン シンプル・シンフォニー:「古き良きイギリス」と「前衛」のバランス

ブリテン シンプル・シンフォニー:「古き良きイギリス」と「前衛」のバランス

ブリテン シンプル・シンフォニー 作品4 ここでいうシンプルというのは「単純」ではなく、「純真」という意味である。 英国の作曲家ブリテンの魅せる、どこまでも純真な美しさと、その中に光るテクニカルでシニカルなブリテンらしさ。 この「シンプル・シンフォニー」は、美しいメロディあり、ユーモアあり、聞いていて楽しい音楽であることは間違いない。 ブリテンと同時代の作曲家は、ちょうど保守と前衛の入り交じり出し […]