クラシック音楽の楽曲に関する話題を中心に、芸術について考えたこと、哲学・文学・美学などのちょっとアカデミックな話、聴きに行った演奏会や観に行った展覧会、うちの猫ちゃんのことやクラシックCD聴き比べ、その他日常の諸々を含め、適当な文章を書き綴っていきます。「ボクノオンガク」というブログ名は、よくあるパソコンの音楽フォルダ名“My Music”の和訳と、小澤征爾さんの本『ボクの音楽武者修行』から。

Monthly archive 3月, 2012
ブロッホ ヘブライ狂詩曲「シェロモ」:蘇る栄光

ブロッホ ヘブライ狂詩曲「シェロモ」:蘇る栄光

ブロッホ ヘブライ狂詩曲「シェロモ」 チェロと管弦楽のための作品で、ほとんどチェロ協奏曲だと言って良いだろう。 ユダヤ人作曲家のブロッホは1880年生まれ。非常にわかりやすいユダヤ音楽を作る人で、アメリカで活動し、新古典主義を掲げた人物でもある。 イザイに師事し、弟子にはロジャー・セッションズという同じく新古典の作曲家もいれば、前衛寄りのジョージ・アンタイルもいる。 「シェロモ」とは「ソロモン」の […]
レスピーギ 交響詩「ローマの松」:イタリア礼賛研究序説2

レスピーギ 交響詩「ローマの松」:イタリア礼賛研究序説2

レスピーギ 交響詩「ローマの松」 レスピーギは聖チェチーリア音楽院の院長を務めた人物だが、院長になってからは多忙で作曲活動に勤しむことがかなわなかったようだ。「ローマの松」は、彼が院長になる前からちょうど院長になったばかりの頃の作品で、1923年から24年に手がけられた管弦楽曲だ。 先日は「イタリア礼賛研究序説1」と題して、「ローマの祭り」について記事を書いたが、この両者はどちらも歴史絵巻で、大河 […]
ヨハン・シュトラウスⅡ世 トリッチ・トラッチ・ポルカ:おばさん観

ヨハン・シュトラウスⅡ世 トリッチ・トラッチ・ポルカ:おばさん観

ヨハン・シュトラウスⅡ世 トリッチ・トラッチ・ポルカ 作品214 このブログは同じ作曲家を何度取り上げているかで、僕の好きな作曲家が誰かというのがある程度計れるのだが、4度目の登場となるヨハン・シュトラウスⅡ世は、やはり僕のお気に入りの作曲家なのだ。 そして、シュトラウスⅡ世は、短くて楽しい曲を数多く残している。紹介したい曲がたくさんあるのも不思議ではないはずだ。 ふとクラシック関係の本を読んでい […]
レスピーギ 交響詩「ローマの祭り」:イタリア礼賛研究序説1

レスピーギ 交響詩「ローマの祭り」:イタリア礼賛研究序説1

レスピーギ 交響詩「ローマの祭り」 やっとブログに登場するオットリーノ・レスピーギは、イタリアの作曲家。擬古典的な作風もあるが、こと管弦楽曲については印象主義的な作風で、師であるリムスキー=コルサコフの影響が大きく、またラヴェルなんかとも近いものがある。 「ローマの祭り」はレスピーギの有名な管弦楽曲で、ローマ三部作の1つであり、他の2つについて一般に言われるのは、最初に作られた「ローマの噴水」が一 […]
ドップラー ハンガリー田園幻想曲:朗々たる東洋風

ドップラー ハンガリー田園幻想曲:朗々たる東洋風

ドップラー ハンガリー田園幻想曲 作品26 ドップラーと言っても、あの「ドップラー効果」のドップラーではない。このフランツ・ドップラーは19世紀にオーストリアで活躍したハンガリー人の作曲家だ。 フルート奏者でもあったドップラーは、フルート協奏曲やフルートのための小品を残しており、むしろ今日ではフルート作品以外にはあまりお目にかからない。 たまに目にするとすると、リストのハンガリー狂詩曲の編曲者とし […]
フィールド ノクターン第12番:ピアノ小品の夜明け

フィールド ノクターン第12番:ピアノ小品の夜明け

フィールド ノクターン第12番:ピアノ小品の夜明け ジョン・フィールドという作曲家は、18世紀終わりから19世紀はじめにかけて活躍したアイルランド出身の音楽家だ。 3月17日は「聖パトリックの祝日」であり、アイルランドにキリスト教を広めた聖人聖パトリックの命日である。アイルランドでは伝統的な祝日であり、イギリスから独立後はアイルランドの中でも大きな祝日として祝われている。 そこで、少し遅れたが、ア […]
ヒナステラ ピアノ協奏曲第1番:南米の断末魔

ヒナステラ ピアノ協奏曲第1番:南米の断末魔

ヒナステラ ピアノ協奏曲第1番 作品28 「エスタンシア」で知られるアルゼンチンの作曲家ヒナステラは、ヴィラ=ロボスやチャベスらと並んで南米クラシックを語る上では欠かせない人物だ。あのピアソラもヒナステラから学んだことがある。 当然のことながら、僕も「エスタンシア」について記事を書こうと思っていたのだが、「ヒナステラ エスタンシア」でググってみたところ、「エスタンシアだけがヒナステラではない」とい […]
ヨーゼフ・ランナー ワルツ「シェーンブルンの人々」:ウィンナ・ワルツの本質

ヨーゼフ・ランナー ワルツ「シェーンブルンの人々」:ウィンナ・ワルツの本質

ヨーゼフ・ランナー ワルツ「シェーンブルンの人々」作品200 ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートが好きな方なら、ヨーゼフ・ランナーの名を目にしたことがあるだろう。 「ワルツの始祖」とも呼ばれるランナーは、ヨハン・シュトラウス1世と並んで、ウィンナ・ワルツを確立した人物として知られている。 ウィンナ・ワルツというと、普通はその優雅で洗練された美しさが魅力と言われる。しかし、ウィンナ・ワルツの中 […]