クラシック音楽の楽曲に関する話題を中心に、芸術について考えたこと、哲学・文学・美学などのちょっとアカデミックな話、聴きに行った演奏会や観に行った展覧会、うちの猫ちゃんのことやクラシックCD聴き比べ、その他日常の諸々を含め、適当な文章を書き綴っていきます。「ボクノオンガク」というブログ名は、よくあるパソコンの音楽フォルダ名“My Music”の和訳と、小澤征爾さんの本『ボクの音楽武者修行』から。

Monthly archive 7月, 2012
ラヴェル ボレロ:素人から玄人まで

ラヴェル ボレロ:素人から玄人まで

ラヴェル ボレロ 有名なのは言うまでもないが、この曲は特に「クラシックって何をどう聴けばいいかわからない」という人にとって、とてもシンプルな答えを出すことができる曲だと思う。 つまり「メロディーを演奏している楽器を聴く」という、クラシックも含め多くの音楽の基本的な聴き方をもっていして、十分に楽しめるということだ。 バンドならまずヴォーカルのメロディーを聴き歌詞を聴き、ジャズでもなんでもフロントでソ […]
フランセ ピアノ三重奏曲:わかりにくい?わかりやすい?

フランセ ピアノ三重奏曲:わかりにくい?わかりやすい?

フランセ ピアノ三重奏曲 ニ長調 ドビュッシーが生誕150週年でおめでたいムードのフランス・クラシック音楽界だが、それと同時に、今回取り上げるフランスの作曲家ジャン・フランセは、今年生誕100周年と、実はドビュッシーよりおめでたい人物なのだ。 フランセは1912年生まれ1997年没のフランス新古典主義の作曲家。「軽妙洒脱」という言葉がよく似合う。僕がこの言葉を使うときは、大体がプーランクかイベール […]
ヴォーン=ウィリアムズ 音楽へのセレナード:Become the touches of sweet harmony

ヴォーン=ウィリアムズ 音楽へのセレナード:Become the touches of sweet harmony

ヴォーン=ウィリアムズ 音楽へのセレナード 初めて聴いたのはおそらくプロムスの演奏だったと思うが、そのときから本当にいい曲だなあと思っていた。優しく、慈愛に満ちた音楽。「音楽へのセレナード」(Serenade to Music)という題名に、ああ、これは紛うことなき、音楽に対する強い思いを込めた、本当に本物の芸術なんだなあ、と純粋に感動したものだ。音楽とは、やはりこういうものだ……そこまでは言わな […]

歌詞置き場9

ヴォーン=ウィリアムズ 音楽へのセレナード
ヴォーン=ウィリアムズ 南極交響曲:氷点下の情熱

ヴォーン=ウィリアムズ 南極交響曲:氷点下の情熱

ヴォーン=ウィリアムズ 南極交響曲 夏なので涼しくいきたい。ヴォーン=ウィリアムズの南極交響曲は、そういう意味で非常に都合の良い曲だ。 その曲名(Sinfonia antarctica)からも冷たいイメージが伝わってくるが、聴いてみればまさしくその冷却感(?)がひしひしと伝わる。これは涼しい。 冗談はさておき(と言っても半分本当なのだが)、イギリスの作曲家ヴォーン=ウィリアムズは、9曲の交響曲を残 […]
オッフェンバック 「天国と地獄」序曲:クラシックの顔

オッフェンバック 「天国と地獄」序曲:クラシックの顔

オッフェンバック 「天国と地獄」序曲 オペラの序曲を単独で取り上げるのには少し抵抗があることもあるが、さすがにこのレベルの曲になると、まったく抵抗はない。これはもはやクラシック音楽の“顔”である。 これほど有名になるのも当然だとうなずけるほどに、実によく作られた名曲である。この曲を生み出したオッフェンバックは、ドイツ生まれで後にフランスに帰化した作曲家。オペレッタの祖として語られる事が多い。ちなみ […]
フィビフ 交響曲第2番:リスナー・フレンドリー

フィビフ 交響曲第2番:リスナー・フレンドリー

フィビフ 交響曲第2番 変ホ長調 作品38 彼はいい意味で、本当に恵まれた、「古き良き音楽家」という人生を送ったのだろう。 チェコの作曲家ズデニェク・フィビフ(フィビヒ)は、スメタナやドヴォルザークと並ぶ、国民楽派の作曲家だ。民族色は彼らに劣るも、ドイツロマン派の伝統が色濃く現れた作品を多く残した。パノハ弦楽四重奏団など、チェコの奏者が取り上げることも多いので、耳にしたことがある人もいるかもしれな […]