クラシック音楽の楽曲に関する話題を中心に、芸術について考えたこと、哲学・文学・美学などのちょっとアカデミックな話、聴きに行った演奏会や観に行った展覧会、うちの猫ちゃんのことやクラシックCD聴き比べ、その他日常の諸々を含め、適当な文章を書き綴っていきます。「ボクノオンガク」というブログ名は、よくあるパソコンの音楽フォルダ名“My Music”の和訳と、小澤征爾さんの本『ボクの音楽武者修行』から。

Monthly archive 10月, 2012
外山雄三、三枝成章、石井眞木、芥川也寸志 交響組曲「東京」:和と混沌

外山雄三、三枝成章、石井眞木、芥川也寸志 交響組曲「東京」:和と混沌

外山雄三、三枝成章、石井眞木、芥川也寸志 交響組曲「東京」 ちょうど2年ほど前、このブログで外山雄三の「京都幻想」という作品を紹介した。京都市交響楽団のために、外山雄三の他に、間宮芳生、三善晃、團伊玖磨、林光、新実徳英、細川俊夫らが作品を寄せたプロジェクトによる作品で、いわばご当地クラシックである。 僕も京都という街にそれなりに思い入れはあるが、せっかく東京に住んでいることだし、東京のご当地作品も […]
ホヴァネス 日本の木版画による幻想曲:隠れたジャポニズム

ホヴァネス 日本の木版画による幻想曲:隠れたジャポニズム

ホヴァネス 日本の木版画による幻想曲 作品211 そろそろ日本をテーマにした作品や、邦人作曲家の曲を取り上げたくなった。先月伊福部を取り上げたばかりだが、僕はやはり日本に関するクラシック音楽というものが好きなのだ。 もちろん邦楽には邦楽の良さがあるが、「西洋音楽という手法による日本」も、不思議な魅力があるものだ。特に日本人リスナーの自分にとってはそうである。このブログでも、そういう音楽をたくさん取 […]
チャイコフスキー 交響曲第6番「悲愴」:人生の総て

チャイコフスキー 交響曲第6番「悲愴」:人生の総て

チャイコフスキー 交響曲第6番 ロ短調 作品74「悲愴」 チャイコフスキーの交響曲の中で最も傑作なのは何番か。 様々な意見はあるだろうが、チャイコフスキー自身はこの第6番悲愴が最も良く出来た交響曲だと思っていたようである。 作曲者自身がいい出来栄えだと思っていたものほど、周囲からは大した評価もされないで、逆にどうってことないなあなんて思っているものがとんでもないほど高評価されるというのは芸術の世界 […]
クラウス 交響曲 ハ短調「葬送交響曲」:短調、革新、疾風怒濤

クラウス 交響曲 ハ短調「葬送交響曲」:短調、革新、疾風怒濤

クラウス 交響曲 ハ短調 VB148「葬送交響曲」 ヨーゼフ・マルティン・クラウスは(1756年-1792年)はドイツ生まれでスウェーデンに渡った作曲家。年代的にはモーツァルトと同い年であり、ハイドンとも交流があった古典派の作曲家である。 「スウェーデンのモーツァルト」という異名を持つ。まあこういう呼び方は良い面も悪い面もあって、モーツァルトと同時代を生きた「かのモーツァルトのごとき偉大な作曲家」 […]