クラシック音楽の楽曲に関する話題を中心に、芸術について考えたこと、哲学・文学・美学などのちょっとアカデミックな話、聴きに行った演奏会や観に行った展覧会、うちの猫ちゃんのことやクラシックCD聴き比べ、その他日常の諸々を含め、適当な文章を書き綴っていきます。「ボクノオンガク」というブログ名は、よくあるパソコンの音楽フォルダ名“My Music”の和訳と、小澤征爾さんの本『ボクの音楽武者修行』から。

Monthly archive 11月, 2016
アイヴズ 弦楽四重奏曲第1番「救世軍から」:若き迷いを吹き払う

アイヴズ 弦楽四重奏曲第1番「救世軍から」:若き迷いを吹き払う

アイヴズ 弦楽四重奏曲第1番「救世軍から」 アメリカ現代音楽のパイオニアことチャールズ・アイヴズ(1874-1954)の作品には、賛美歌の引用が頻繁に現れる。複雑さを極めて行く作風の中ですっと爽やかな風が通り抜けるような、美しい賛美歌のメロディーのおかげで、アイヴズの音楽のファンもいっそう増えたことだろう。 今回取り上げる弦楽四重奏曲第1番は、1896年、アイヴズがまだイェール大学在学中の作品で、 […]
ポール・リード ヴィクトリアン・キッチンガーデン組曲:菜園は循環する

ポール・リード ヴィクトリアン・キッチンガーデン組曲:菜園は循環する

ポール・リード ヴィクトリアン・キッチンガーデン組曲 実に愛らしい、クラリネットとハープのためのデュオ。忙しい毎日を過ごしている方々は、ちょっと一息つく際に、ぜひこの曲を流して欲しい。 よくラジオでは流れているようで、NHK-BSの「クラシック・ロイヤルシート」やTOKYO FMの「SYMPHONIA」という番組で、組曲の中で最も有名な第5曲「夏」が使われているようだ。 もともとはBBCのテレビ番 […]
マニャール ピアノと木管楽器のための五重奏曲:古典を意識しつつオリジナリティを出す

マニャール ピアノと木管楽器のための五重奏曲:古典を意識しつつオリジナリティを出す

マニャール ピアノと木管楽器のための五重奏曲 作品8 アルベリク・マニャール(1865-1914)はフランスの作曲家で、「フランス山人の歌による交響曲」で有名なヴァンサン・ダンディの弟子である。フランク門下でもあるが、ダンディの方が好みだったそうだ。 ヴァンサン・ダンディもまたベートーヴェンやワーグナーなどのドイツ音楽に深い敬愛を抱いていたが、その敬愛はマニャールにも受け継がれているのだろうか、フ […]