クラシック音楽の楽曲に関する話題を中心に、芸術について考えたこと、哲学・文学・美学などのちょっとアカデミックな話、聴きに行った演奏会や観に行った展覧会、うちの猫ちゃんのことやクラシックCD聴き比べ、その他日常の諸々を含め、適当な文章を書き綴っていきます。「ボクノオンガク」というブログ名は、よくあるパソコンの音楽フォルダ名“My Music”の和訳と、小澤征爾さんの本『ボクの音楽武者修行』から。

Monthly archive 5月, 2018
瀧廉太郎 憾:白鳥の無言歌

瀧廉太郎 憾:白鳥の無言歌

瀧廉太郎 憾 オリラジの中田敦彦が滝廉太郎にまつわる都市伝説をテレビで語った際に、この曲の存在がにわかに世に広まったという感じがする。まとめると以下のような内容だ。 瀧廉太郎は素晴らしい歌曲を残し、ドイツ留学中に若くして結核で夭逝した。しかし、実は瀧廉太郎は文部省に「消された」のである。文部省は瀧廉太郎の才能を妬み、歌曲を作曲者不明の唱歌としてパクって使うために結核に罹患させたのであり、瀧は世を恨 […]
シューマン 幻想曲 ハ長調:ファンタジーとは一体?

シューマン 幻想曲 ハ長調:ファンタジーとは一体?

シューマン 幻想曲 ハ長調 作品17 ドイツのボン市がベートーヴェン死後10年を記念した像を設立する計画を出したのが1835年。ベートーヴェンへ敬愛の念を抱いていたシューマンも賛同し、作品の収益を寄付する目的で「フロレスタンとオイゼビウスによる大ソナタ、ベートーヴェンの記念のためのオーボーレン 作品12」と題した曲を作ろうと取り掛かったのが1836年。結局これはいくつかの出版社から出版を断られてし […]
セヴラック セルダーニャ - 5つの絵画的練習曲:夢のように純粋に

セヴラック セルダーニャ – 5つの絵画的練習曲:夢のように純粋に

セヴラック セルダーニャ – 5つの絵画的練習曲 セヴラックについて書くのは2010年以来ということで、これはもう初めて取り上げるのと同じように書くべきなのではないかと思い、ちょっとプロフィール紹介も含めて書いてみよう。 ドビュッシーに「土の薫りのする素敵な音楽」と評価され、ダンディとマニャールに学び、アルベニスの助手を務めたフランスの作曲家……こう書いただけで、わかる人にはものすごく […]