クラシック音楽の楽曲に関する話題を中心に、芸術について考えたこと、哲学・文学・美学などのちょっとアカデミックな話、聴きに行った演奏会や観に行った展覧会、うちの猫ちゃんのことやクラシックCD聴き比べ、その他日常の諸々を含め、適当な文章を書き綴っていきます。「ボクノオンガク」というブログ名は、よくあるパソコンの音楽フォルダ名“My Music”の和訳と、小澤征爾さんの本『ボクの音楽武者修行』から。

Monthly archive 9月, 2018
コープランド クラリネット協奏曲:ビタースウィート・リリシズム

コープランド クラリネット協奏曲:ビタースウィート・リリシズム

コープランド クラリネット協奏曲 アーロン・コープランドの曲について書くのは、なんと2009年7月のエル・サロン・メヒコの記事以来ということで、うむ、まあこりゃ年も取るわけだ。 さて10年近く前の自分はいったい何を書いているかというと、コープランドの曲はなんとなくそれらしい雰囲気を楽しむのが良い、中身は空っぽと、ずいぶんな物言いである。そんなことを書いてから今まで色々なコープランドの曲を聴いてきた […]
メンデルスゾーン チェロ・ソナタ第2番:19世紀半ばのおいしいところ

メンデルスゾーン チェロ・ソナタ第2番:19世紀半ばのおいしいところ

メンデルスゾーン チェロ・ソナタ第2番 ニ長調 作品58 聴いた瞬間から「なんだこの爽やかな曲は!」と一目惚れ。これは好き。ものすごく好き。メンデルスゾーンは史上最高のメロディーメーカーである。さすがメンデルスゾーン! と興奮気味に聴いて、少し落ち着いた頃になぜこんなに惹かれたのかと考えてみた。この爽やかな第1主題は、僕の好きな曲であるシューベルトのピアノ・ソナタ第20番D959の4楽章第1主題の […]
中田喜直 女声合唱組曲「美しい訣れの朝」:涙、涙の合唱曲

中田喜直 女声合唱組曲「美しい訣れの朝」:涙、涙の合唱曲

中田喜直 女声合唱組曲「美しい訣れの朝」 「夏の思い出」や「ちいさい秋みつけた」、「雪の降るまちを」など美しいメロディの歌曲で知られる中田喜直(1923-2000)の作品を取り上げよう。 今挙げた四季をテーマにした有名曲を思い浮かべてもわかるように、中田先生は日本の誇る偉大なメロディ・メイカーである。あれ、春の歌がないぞと思った方、「早春賦」という曲をご存知でしょうか。これは中田喜直の父、中田章の […]

歌詞置き場14

美しい訣れの朝 阪田寛夫 「あなたはいつも」 あなたはいつも背をまげて 街を歩く 左肩をさげて 夕日のなかを あなたはいつも靴をひきずり  坂をのぼって帰ってくる 幾百千の足音から あなたがわかる あなたはいつも顔じゅうの汗を げんこでふく 若かった頃も 歳をとったいまも あなたはいつも病の私に おせじを使う   つやがいいから もうなおるという あなたはいつも背をまげて 街を歩く 左肩をさげて  […]