クラシック音楽の楽曲に関する話題を中心に、音楽・芸術・哲学・文学・美学などの話、聴きに行った演奏会や観に行った展覧会の感想、その他日常の諸々を含め、適当な文章を書き綴っていきます。「ボクノオンガク」というブログ名は、よくあるパソコンの音楽フォルダ名“My Music”の和訳と、小澤征爾さんの本『ボクの音楽武者修行』から。

Monthly archive 12月, 2018
ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第7番「ラズモフスキー第1番」:もっともっと!

ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第7番「ラズモフスキー第1番」:もっともっと!

ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第7番 ヘ長調 作品59-1「ラズモフスキー第1番」 古典派カルテットのすべてが詰まっているとも言える、ベートーヴェンの「ラズモフスキー・セット」の3曲の内、まず第1番を取り上げよう。 副題の通り、作品59-1から59-3までの3曲はベートーヴェンのパトロンで、また自身も音楽家であるウィーン駐在ロシア外交官、ラズモフスキー伯爵に献呈されたものだ。 この「献呈」とはどうい […]
大中恩 混声合唱組曲「風のうた」:新潟人の見た風

大中恩 混声合唱組曲「風のうた」:新潟人の見た風

大中恩 混声合唱組曲「風のうた」 2018年ももう終わるので、今年亡くなった作曲家を取り上げよう。「犬のおまわりさん」や「サッちゃん」などの童謡で有名な大中恩(1924-2018)による合唱曲だ。 「童謡」と書いたが、大中恩は中田喜直や磯部俶らと「ろばの会」を結成し、今までの「童謡」とはまた一味違う「こどものうた」を目指し、子どものための音楽に尽力した人物でもある。 そんな大中の合唱曲もまた佳作揃 […]

歌詞置き場15

風のうた 中村千栄子 風のうた るらら 風の歌 うたう るらる 「春の風」 ちらちら きらきら 四国の海は 瀬戸内の海は 幼子のよう…… さっきから あどけない つぶやきを 飽きもせず くり返すーー 小さくてまるい浜の砂利が 波のいたずらに かわいい声をあげるーー 駆けつづけてきた少女の あまく香る うなじのうぶ毛が かすかに波打つのは やさしい風が くすぐるかしら うっとりと 砂浜にねて 春の午 […]