クラシック音楽の楽曲に関する話題を中心に、音楽・芸術・哲学・文学・美学などの話、聴きに行った演奏会や観に行った展覧会の感想、その他日常の諸々を含め、適当な文章を書き綴っていきます。「ボクノオンガク」というブログ名は、よくあるパソコンの音楽フォルダ名“My Music”の和訳と、小澤征爾さんの本『ボクの音楽武者修行』から。

Monthly archive 11月, 2019
ダ・モッタ 交響曲「祖国」:まだ見ぬ名曲の海へ……

ダ・モッタ 交響曲「祖国」:まだ見ぬ名曲の海へ……

ダ・モッタ 交響曲「祖国」作品13 ある程度のクラシック・ファンなら、カリンニコフの交響曲を初めて聴いたときの心のときめきを覚えているのではないだろうか。 今まで聴いてきた有名な作曲家の交響曲、モーツァルト、ベートーヴェン、ドヴォルザーク、チャイコフスキー……そういう超メジャー曲以外にも、こんなに素敵な曲があるのかと驚き、カリンニコフの曲に惚れた人は多いだろう。おかげでプロはもちろん、アマチュアオ […]
ブレーデン 見えざる夏の星の歌:小さくたって自分だけの光

ブレーデン 見えざる夏の星の歌:小さくたって自分だけの光

ブレーデン 見えざる夏の星の歌 2019年の個人的なベスト盤に挙げたいのが、Carmen Braden(カーメン・ブレーデン、定まった日本語表記はまだない)のアルバム、Songs of the Invisible Summer Stars(見えざる夏の星の歌)だ。 カーメン・ブレーデンは1985年カナダ北極圏生まれの音楽家で、自他ともに認める「ジャンル・ジャンピング・ミュージシャン」であり、フォー […]
ラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番:ミスター・アップグレード

ラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番:ミスター・アップグレード

ラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番 ニ短調 作品30 ベートーヴェンはラズモフスキー・セットで弦楽四重奏曲の世界を「より大きく、より深く」拡大させた。この偉業は音楽史的にもある種のパラダイムシフトであるが、古典派ならではというか、さすがベートーヴェンというか、スケールの大きな話である。 時代はロマン派の後期、チャイコフスキーの伝統を受け継いだロシア・ロマン派音楽の最後の大物、ラフマニノフが書いたピア […]
モーラン 弦楽四重奏曲第1番:秋に聴きたいカルテット

モーラン 弦楽四重奏曲第1番:秋に聴きたいカルテット

モーラン 弦楽四重奏曲第1番 イ短調 秋に聴きたい交響曲というタグがTwitterで話題に上り、ブラームスやドヴォルザークなどが順当に名を連ねるのを眺めながら、僕も少し考えてみた。最初に思い浮かんだのがクララ・シューマンのピアノ三重奏曲だった。もはや交響曲ですらない。でもこの曲の哀愁漂うメロディは肌寒くなった季節の空気にとてもよく合う。学生の頃は、iPodで聴きながら木々の色付く公園を散歩したりし […]