三菱一号館美術館で開催されている「もてなす悦び展」に行ってきました。


特別行きたいと思った訳ではなかったのですが、案外好みでした。ジャポニスムのうつわで愉しむお茶会、“TEA PARTY À LA JAPONAISE FROM THE DAVEY COLLECTION”というキャッチ。19世紀後半の、ティファニーやミントンの陶磁器・銀器・ガラス・服飾・茶具などの展覧会です。


初めは「ああーこれは乙女な展覧会だな……」なんて思ってたのですが、19世紀後半のロンドン、パリ、ニューヨークの雰囲気に惚けっとして、あら可愛らしい素敵、こんなの欲しいわーとちょっと乙女な気分になりました。いや嘘です。でも素敵だったのは本当ですよ。


このナイフは、ゴーハム社《日本趣味ナイフセット》1880年代、銀・銅・金[アメリカ] というものだそうですが、なんというかね、こういうデザインが当時の欧米では「おしゃれー」って思われてたんでしょうかね。こういうの高速のSAとか浅草とかでお土産品としてよく見るような気もする(笑) 案外そういう「いかにも」なゴッテゴテの和風というのが、当時のジャポニスムの様相に近いものなのかもしれませんね。現代では、そういうものは普通の人から見ると、あまり洗練されていないデザインのように思われるのですが、シンプルで整った欧風なデザインを洗練されていると感じるようになったのはそれこそ現代様式ですしね。江戸時代の終わりや明治初期の日本の職人たちの採用していたデザインなんかは、当時のヨーロッパの感覚にはかなり響いたんでしょう。


テーブルの上に食器や茶具をずらっと並べてティー・パーティーの様子を表した展示の工夫は19世紀後半の絢爛豪華なお茶会に呼ばれたような雰囲気でした。ただまあ少し作品自体が見えづらかったけどね。また、浴衣で来ているご婦人方もちらほら見えました。若い方もいてちょっとびっくりだわ。ジャポニスムの影響を受けたティー・ガウンなんかも展示してあって、浴衣で来られた方は良かったろうなあ。日本の和服みたいな、でも西洋のドレスのような、不思議なお召し物でしたね。


やっぱりヴィクトリア朝とか、この時代の雰囲気は憧れるなあ。 GOSICKや異国迷路のクロワーゼも読んだばっかりだったし、なんて素敵にジャポニスム、と言ったところ。こういう美も良きかな良きかな。

これから愉しむアンティーク ヴィクトリア朝―なぜ生まれ、どう使われてきたのか これから愉しむアンティーク ヴィクトリア朝―なぜ生まれ、どう使われてきたのか
植田 裕子,石澤 季里,プティセナクル

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