クラシック音楽の楽曲に関する話題を中心に、芸術について考えたこと、哲学・文学・美学などのちょっとアカデミックな話、聴きに行った演奏会や観に行った展覧会、うちの猫ちゃんのことやクラシックCD聴き比べ、その他日常の諸々を含め、適当な文章を書き綴っていきます。「ボクノオンガク」というブログ名は、よくあるパソコンの音楽フォルダ名“My Music”の和訳と、小澤征爾さんの本『ボクの音楽武者修行』から。

ショーソン
ショーソン 交響曲 変ロ長調:交響曲と人・人生・芸術

ショーソン 交響曲 変ロ長調:交響曲と人・人生・芸術

ショーソン 交響曲 変ロ長調 随分冬の寒さも和らいできて、陽射しが暖かな今日このごろ、そんな時期にぴったりな音楽として、ショーソンの交響曲を紹介したい。 ショーソンの音楽は、このブログでも何度か取り上げているが、その独特な重さ・テクスチャ・重なりで季節的には秋冬のような空気を醸し出すものが多いが、交響曲はというと、これから天候も良くなっていく春の初め頃に相応しい、柔らかで微睡むような空気を運んでく […]
ショーソン ピアノ三重奏曲:重さと心地よさ

ショーソン ピアノ三重奏曲:重さと心地よさ

ショーソン ピアノ三重奏曲 ト短調 作品3 僕がショーソンの音楽の特徴――何か不思議な心地よさのような感覚に包まれるのだが――について、どう表現したら良いものか思い悩んでいたとき、偶然ドビュッシーによるショーソンの音楽の批評の言葉に出会った。 それは以下のようなもので、僕のもやもやした感じを一蹴して、「そうそう、こういうことなんだよ!」とすっきり解決してくれたのである。ドビュッシーとショーソンの親 […]
ショーソン 終わりなき歌:ある情感

ショーソン 終わりなき歌:ある情感

ショーソン 終わりなき歌 作品37 「詩曲」で有名なショーソンは、フランクやマスネに学んだフランスの作曲家である。 彼の音楽はロマンティックで、デリケートで、じわじわと心に染み込んでくる、美しい音楽だ。 それだけに、日本での知名度の低さはやりきれない。 ワーグナーやフランクの影響はあるにもかかわらず、彼の音楽はインパクトに欠ける感がある。 それは、叙情感あふれる後期ロマン派の趣きの中にも、常に憂愁 […]