クラシック音楽の楽曲に関する話題を中心に、芸術について考えたこと、哲学・文学・美学などのちょっとアカデミックな話、聴きに行った演奏会や観に行った展覧会、うちの猫ちゃんのことやクラシックCD聴き比べ、その他日常の諸々を含め、適当な文章を書き綴っていきます。「ボクノオンガク」というブログ名は、よくあるパソコンの音楽フォルダ名“My Music”の和訳と、小澤征爾さんの本『ボクの音楽武者修行』から。

ドヴォルザーク
ドヴォルザーク ピアノ三重奏曲第4番「ドゥムキー」:喜びと悲しみのアンティフォナ

ドヴォルザーク ピアノ三重奏曲第4番「ドゥムキー」:喜びと悲しみのアンティフォナ

ドヴォルザーク ピアノ三重奏曲第4番 ホ短調 作品90「ドゥムキー」 美しい旋律が次々と繰り広げられ、メロディーメーカーとしてのドヴォルザークの楽才を最も効率良く享受することができる作品が、このピアノ三重奏曲第4番「ドゥムキー」である。 ドヴォルザークの盟友ブラームスも羨ましがった、旋律を生み出すその天性の才が、彼の充実した室内楽作品群では遺憾なく発揮されている。特に人気の高い「ドゥムキー」は、入 […]
ドヴォルザーク 弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」:ノスタルジーを考える

ドヴォルザーク 弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」:ノスタルジーを考える

ドヴォルザーク 弦楽四重奏曲第12番 ヘ長調 作品96「アメリカ」 ドヴォルザークについて記事を書くのも久しぶりだが、最近別の所で「僕は西洋音楽の中に日本の、日本人の心のふるさとのようなものを見出すということに興味を持っている」といった内容の文章を書いたので、ここでその一例とも言える作品を紹介しよう。 まあ、そういった内容については、実はこのブログでは何度か取り上げている。ヴォーン=ウィリアムズの […]
ドヴォルザーク 交響詩「真昼の魔女」:ストーリー・テリング

ドヴォルザーク 交響詩「真昼の魔女」:ストーリー・テリング

ドヴォルザーク 交響詩「真昼の魔女」作品108 ヤナーチェクはドヴォルザークの交響詩を、彼の作品のうち最上のものと評した。 ドヴォルザークはの交響詩は全部で5つあり、それらは彼がアメリカからチェコに帰国したのちに作られた、最後期の作品である。 1893年の交響曲第9番「新世界より」で、また1895年のチェロ協奏曲で、彼は交響曲・協奏曲という形式の音楽を一応完結させたと見ることができるが、その後は国 […]
ドヴォルザーク 交響曲第9番「新世界より」:血のように赤い夕日が沈む

ドヴォルザーク 交響曲第9番「新世界より」:血のように赤い夕日が沈む

ドヴォルザーク 交響曲第9番ホ短調「新世界より」 作品95 「新世界より」と言えば、誰もが知ってる4楽章、それと日本では「家路」として親しまれている2楽章、これらに表されるように、おそらくクラシック音楽を代表する作品と言えるだろう。 ドヴォルザークはチェコの作曲家であり、この作品にもチェコ音楽の影響は多分にある。 しかし「新世界より」という副題、また黒人霊歌の引用などから、アメリカの音楽とも取れる […]