クラシック音楽の楽曲に関する話題を中心に、芸術について考えたこと、哲学・文学・美学などのちょっとアカデミックな話、聴きに行った演奏会や観に行った展覧会、うちの猫ちゃんのことやクラシックCD聴き比べ、その他日常の諸々を含め、適当な文章を書き綴っていきます。「ボクノオンガク」というブログ名は、よくあるパソコンの音楽フォルダ名“My Music”の和訳と、小澤征爾さんの本『ボクの音楽武者修行』から。

ハチャトゥリアン
ハチャトゥリアン ヴァイオリン協奏曲:人生を肯定する音楽

ハチャトゥリアン ヴァイオリン協奏曲:人生を肯定する音楽

ハチャトゥリアン ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 ハチャトゥリアンをはじめとした多くのソ連時代の作曲家たちのキャリアというのは、スターリンの「社会主義リアリズム」との間の暫定協定を勝ち取ることができる音楽スタイルを模索することだったと言っても過言ではあるまい。 賞賛されたと思えば批判され、ソ連が崩壊するまでそれを繰り返す芸術人生だったと言える。ハチャトゥリアンのように強烈に土俗的な作風の作曲家でも、1 […]
ハチャトゥリアン 組曲「ヴァレンシアの寡婦」:美味しいB級クラシック

ハチャトゥリアン 組曲「ヴァレンシアの寡婦」:美味しいB級クラシック

ハチャトゥリアン 組曲「ヴァレンシアの寡婦」 世の中では各地のB級グルメが名を轟かせているが、やはりクラシック音楽にもB級モノは存在する。 「B級」は、もちろん悪い意味でも用いられるが、最近はむしろポジティブな意味で用いることが多いのではないだろうか。 B級クラシック音楽というのは、作曲家に限って言えば、いわゆるバッハやベートーヴェン、モーツァルトといった超有名どころではない作曲家の音楽のことを指 […]
ハチャトゥリアン 交響曲第3番「シンフォニー・ポエム」:全てクライマックス

ハチャトゥリアン 交響曲第3番「シンフォニー・ポエム」:全てクライマックス

ハチャトゥリアン 交響曲第3番「シンフォニー・ポエム」 ロシア革命30周年記念に作られた曲、などという肩書きは実際どうでもよい。 当時のソ連作曲家たちはだいたい革命記念とか何々記念式典とか、そういった理由で曲を作っている。お国の事情というやつである。 曲の内容は命に関わる。だから、体制を讃えるという名目で曲を作れるのは、作曲家にすれば芸術的な(最も本当の)自己表現のチャンスでもあるのだ。 この交響 […]
ハチャトゥリアン バレエ音楽「ガイーヌ」:剣の一人歩き

ハチャトゥリアン バレエ音楽「ガイーヌ」:剣の一人歩き

ハチャトゥリアン バレエ音楽「ガイーヌ」 もはや「ガイーヌ」はバレエではなく、管弦楽組曲のイメージが強い。 抜群の知名度は、名曲である由縁である。 「ガイーヌ」の音楽はハチャトゥリアンお得意の激しいリズムと独特な音階、民謡調の美しい歌の対比がよく表れている。 「剣の舞」の印象深いシロフォン、「レズギンカ」の小太鼓と、打楽器の活躍する曲でもある。 個人的には「ゴパーク」の徐々に徐々に興奮が高まり、疾 […]