クラシック音楽の楽曲に関する話題を中心に、芸術について考えたこと、哲学・文学・美学などのちょっとアカデミックな話、聴きに行った演奏会や観に行った展覧会、うちの猫ちゃんのことやクラシックCD聴き比べ、その他日常の諸々を含め、適当な文章を書き綴っていきます。「ボクノオンガク」というブログ名は、よくあるパソコンの音楽フォルダ名“My Music”の和訳と、小澤征爾さんの本『ボクの音楽武者修行』から。

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バックス ヴァイオリン・ソナタ第1番:恋の憐憫

バックス ヴァイオリン・ソナタ第1番:恋の憐憫

バックス ヴァイオリン・ソナタ第1番 ホ長調 ここ数年における僕のお気に入り作曲家、アーノルド・バックスのヴァイオリン・ソナタを紹介しよう。 イギリスの女流ピアニスト、ハリエット・コーエンと不倫関係にあったことで有名なバックスは、彼女だけでなく、まことに恋多き人生を送った作曲家としても名高い。 また以前取り上げた交響詩「春の火」もそうだが、彼の音楽は詩人からの影響を大いに受けている。 恋と詩……ま […]
バックス 交響詩「春の火」:音楽のダフネフォリア

バックス 交響詩「春の火」:音楽のダフネフォリア

20世紀の初め頃、ロンドンでリヒャルト・シュトラウスやドビュッシー、シベリウスらが認知されてきた頃に、イギリスの作曲家サー・アーノルド・バックスは若くして円熟期を迎えていた。 自身のルーツであるアイルランドの音楽と、ヨーロッパのビッグネームたちが作っていた印象派やロマン派の音楽の影響と、彼の中にコンフリクトがあったことは窺えるものの、バックスは彼らからの得たものを、自身の音楽言語の中にすっかりと吸 […]