クラシック音楽の楽曲に関する話題を中心に、芸術について考えたこと、哲学・文学・美学などのちょっとアカデミックな話、聴きに行った演奏会や観に行った展覧会、うちの猫ちゃんのことやクラシックCD聴き比べ、その他日常の諸々を含め、適当な文章を書き綴っていきます。「ボクノオンガク」というブログ名は、よくあるパソコンの音楽フォルダ名“My Music”の和訳と、小澤征爾さんの本『ボクの音楽武者修行』から。

ブリテン
ブリテン 4つの海の間奏曲:そのただならぬ面持ち

ブリテン 4つの海の間奏曲:そのただならぬ面持ち

ブリテン 4つの海の間奏曲 作品33a 今年はブリテン生誕100周年という記念すべき年であり、あちらこちらでブリテンの音楽を耳にする……なんてことはないけれども、例年よりは盛り上がりを見せてくれているはずだ。 特に、ロンドン交響楽団が来日してブリテンの作品を取り上げてくれたことは、英国音楽ファンの僕にとって嬉しい限り。演目は「4つの海の間奏曲」という作品であり、ブリテンの傑作オペラから抜粋された間 […]
ブリテン シンプル・シンフォニー:「古き良きイギリス」と「前衛」のバランス

ブリテン シンプル・シンフォニー:「古き良きイギリス」と「前衛」のバランス

ブリテン シンプル・シンフォニー 作品4 ここでいうシンプルというのは「単純」ではなく、「純真」という意味である。 英国の作曲家ブリテンの魅せる、どこまでも純真な美しさと、その中に光るテクニカルでシニカルなブリテンらしさ。 この「シンプル・シンフォニー」は、美しいメロディあり、ユーモアあり、聞いていて楽しい音楽であることは間違いない。 ブリテンと同時代の作曲家は、ちょうど保守と前衛の入り交じり出し […]
ブリテン 戦争レクイエム:演奏家の為しうる全てを

ブリテン 戦争レクイエム:演奏家の為しうる全てを

ブリテン 戦争レクイエム 作品66 反戦主義者であるブリテンの、約1時間半に渡るレクイエム。 1961年の作品であり、第二次世界大戦中にドイツ軍の空爆を受けたコヴェントリー大聖堂の復興献堂式祝賀会のための音楽である。 長大な作品であると同時に、管弦楽に室内楽、混声四部合唱と児童合唱、そしてソリストと、巨大な編成を要する作品でもある。 スケールの大きさに比例するように、この曲は非常に強いメッセージを […]