クラシック音楽の楽曲に関する話題を中心に、芸術について考えたこと、哲学・文学・美学などのちょっとアカデミックな話、聴きに行った演奏会や観に行った展覧会、うちの猫ちゃんのことやクラシックCD聴き比べ、その他日常の諸々を含め、適当な文章を書き綴っていきます。「ボクノオンガク」というブログ名は、よくあるパソコンの音楽フォルダ名“My Music”の和訳と、小澤征爾さんの本『ボクの音楽武者修行』から。

プロコフィエフ
プロコフィエフ ミリタリー・バンドのための4つの行進曲:社会主義リアリズムと“愛”

プロコフィエフ ミリタリー・バンドのための4つの行進曲:社会主義リアリズムと“愛”

プロコフィエフ ミリタリー・バンドのための4つの行進曲 作品69 プロコフィエフの作曲したマーチは全部で7曲ある。有名な「体育祭行進曲」(マーチ・スパルタキアーダ)を含む4曲が、この度取り上げる作品69となっており、あとは行進曲作品99、「3つのオレンジへの恋」の中の行進曲、そして「子どもの音楽」というやさしいピアノ曲集にある行進曲である。まあ実質6曲と言ったところか。 1934年から1936年に […]
プロコフィエフ ピアノ協奏曲第2番:ピアノコンチェルトの満足感

プロコフィエフ ピアノ協奏曲第2番:ピアノコンチェルトの満足感

プロコフィエフ ピアノ協奏曲第2番 ト短調 作品16 ヴィレーンの音楽をプロコフィエフに似ていると言ったが、プロコフィエフのあっけらかんとした部分には確かに似ている。しかし、プロコフィエフはそのような擬古典的でモーツァルト的な趣きの音楽も残したが、もっともっとモダンで、一見するととっつきにくいような作品も残している。 今回紹介するのは、今年のラ・フォル・ジュルネでも取り上げられていた、ピアノ協奏曲 […]
プロコフィエフ バレエ音楽「ロメオとジュリエット」:ヒロインに惚れた

プロコフィエフ バレエ音楽「ロメオとジュリエット」:ヒロインに惚れた

プロコフィエフ バレエ音楽「ロメオとジュリエット」 最近は有名な曲を多く取り上げているこのブログだが、今回もまた耳覚えのある方が多い作品だろう。 ソフトバンクのCMでも使われたプロコフィエフのバレエ音楽「ロメオとジュリエット」は、バレエそのものよりも、演奏会で多く取り上げられる名曲だ。 その印象的な旋律が有名な「モンタギュー家とキャピュレット家」はCMでも使われる理由もよくわかるほど、クラシックの […]
プロコフィエフ ピアノ協奏曲第3番:麻薬的な協奏曲

プロコフィエフ ピアノ協奏曲第3番:麻薬的な協奏曲

プロコフィエフ ピアノ協奏曲第3番 ハ長調 作品26 5曲ある(未完を入れると6曲ある)プロコフィエフのピアノ協奏曲のうちで、最も人気のあるものがこの第3番である。 曲が始まってすぐ、まず雲の切れ間から光が差し込んでくるかのような前奏で一気に心惹かれてしまった。 この曲を得意とするピアニストのアルゲリッチも「まるで麻薬のよう」と語っているが、この曲は本当に、聴く者の脳内に怪しげな麻薬物質を分泌させ […]
プロコフィエフ 子供のための交響的物語「ピーターと狼」:子供向けでも意外にシュール

プロコフィエフ 子供のための交響的物語「ピーターと狼」:子供向けでも意外にシュール

プロコフィエフ 子供のための交響的物語「ピーターと狼」作品67 プロコフィエフ自身が作った物語に音楽を付け、1936年、モスクワの児童劇場で初演された。 子どものための管弦楽作品としては、ブリテンの「青少年のための管弦楽入門」と並び、評価が高い。 わかりやすいストーリーとわかりやすい音楽で、子供の興味を引くようにできている。 少年ピーター(ロシアではペーチャ)が小鳥と一緒に狼を捕まえる、という話で […]
プロコフィエフ 交響曲第1番「古典」:悠久の娯楽

プロコフィエフ 交響曲第1番「古典」:悠久の娯楽

プロコフィエフ 交響曲第1番「古典」 ニ長調 作品25 ハイドンが現在に生きていたら、こんな曲を書いただろう、というプロコフィエフの交響曲第1番。 作曲にもピアノを用いず、机に向かって作る古典スタイルを貫いた。 プロコフィエフの「古典」は、「古典」であると同時に「現代」の要素に満ちている。 軽快・明確な旋律は古典的だが、プロコフィエフならではの意外な転調、拍子の切り替えが実に憎い。 1楽章のニ音か […]