クラシック音楽の楽曲に関する話題を中心に、芸術について考えたこと、哲学・文学・美学などのちょっとアカデミックな話、聴きに行った演奏会や観に行った展覧会、うちの猫ちゃんのことやクラシックCD聴き比べ、その他日常の諸々を含め、適当な文章を書き綴っていきます。「ボクノオンガク」というブログ名は、よくあるパソコンの音楽フォルダ名“My Music”の和訳と、小澤征爾さんの本『ボクの音楽武者修行』から。

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ベルリオーズ 交響曲「イタリアのハロルド」:主人公の存在

ベルリオーズ 交響曲「イタリアのハロルド」:主人公の存在

ベルリオーズ 交響曲「イタリアのハロルド」作品16 かつてダンディの「フランス山人の歌による交響曲」を紹介したときにも似たようなことを書いたが、この「イタリアのハロルド」も、やや特殊な音楽構成のために今ひとつ恵まれない作品である。しかし、無名作曲家の作品ではなく、かのベルリオーズの曲であり、埋もれてしまうことはないだけ幸運だ。同じくベルリオーズの名曲「幻想交響曲」と比べるとやや少ないが、演奏機会や […]
ベルリオーズ 序曲「海賊」:少年は心躍らせた

ベルリオーズ 序曲「海賊」:少年は心躍らせた

ベルリオーズ 序曲「海賊」 作品21 久しぶりの更新なので、少し軽めの文章で行こうと思う。ベルリオーズの序曲「海賊」。こちらは軽い曲というか、軽快な曲だ。 さて突然ですが、海賊というと何を思い浮かべますか? 某少年誌で連載している大人気海賊マンガか、今年のスーパー戦隊も海賊だし、ジョニー・デップのファンはあれしか思い浮かばないだろう。 最初から脱線だが、序曲「海賊」という名になる前は、序曲「赤髪の […]
ベルリオーズ 序曲「ローマの謝肉祭」:整った芸術

ベルリオーズ 序曲「ローマの謝肉祭」:整った芸術

ベルリオーズ 序曲「ローマの謝肉祭」 作品9 ベルリオーズの序曲で最も人気のあるものといえば、序曲「ローマの謝肉祭」である。 1838年に初演されたオペラ「ベンヴェヌート・チェルッリーニ」を元に作られた曲だ。 同オペラは失敗に終わったのだが、第2幕の前に大きな序曲を置くという珍しいものだった。 ベルリオーズはその主題から、この序曲「ローマの謝肉祭」を生み出したのだ。 華麗な序奏に続くのは、なんとも […]
ベルリオーズ 幻想交響曲:最狂の恋心

ベルリオーズ 幻想交響曲:最狂の恋心

ベルリオーズ 幻想交響曲 作品14 1830年に作曲された「幻想交響曲」は、その後の交響曲に最も影響を与えたと言っても過言ではないだろう。 ベートーヴェンの第九が作曲されたのが1824年だということを考えると、ベルリオーズの才能がうかがわれる。 「ある芸術家の生涯の挿話」という副題の付いているこの曲は、あくまで古典的な交響曲の形式を生かした上で、固定楽想(idée fixe)という主題をもとに、標 […]