クラシック音楽の楽曲に関する話題を中心に、音楽・芸術・哲学・文学・美学などの話、聴きに行った演奏会や観に行った展覧会の感想、その他日常の諸々を含め、適当な文章を書き綴っていきます。「ボクノオンガク」というブログ名は、よくあるパソコンの音楽フォルダ名“My Music”の和訳と、小澤征爾さんの本『ボクの音楽武者修行』から。

ラフマニノフ
ラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番:ミスター・アップグレード

ラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番:ミスター・アップグレード

ラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番 ニ短調 作品30 ベートーヴェンはラズモフスキー・セットで弦楽四重奏曲の世界を「より大きく、より深く」拡大させた。この偉業は音楽史的にもある種のパラダイムシフトであるが、古典派ならではというか、さすがベートーヴェンというか、スケールの大きな話である。 時代はロマン派の後期、チャイコフスキーの伝統を受け継いだロシア・ロマン派音楽の最後の大物、ラフマニノフが書いたピア […]
ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番:感情に!

ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番:感情に!

ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番ハ短調 作品18 最も人気のあるピアノ協奏曲といったら、やはりラフマニノフの2番なのではないだろうか。 有名なエピソードがある。1897年、交響曲第1番がグラズノフ(ほろ酔い)指揮による駄演で大失敗に終わり、ショックで後3年間想像力が全く湧かない程にうつ状態に陥ったラフマニノフが、すぐれた催眠療法の医師であるダール氏の治療を受け、彼から繰り返しこの言葉を受ける 「あ […]