ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第12番&第14番

SQW、11月13日に、カルミナ四重奏団の来日コンサートに行って来ました。共演はピアニストの田部京子さんです。最近忙しくてあまりクラシックの演奏会に行っていなかったので、この日を首を長くして待っていました。プログラムは以下です。


ファビアン・ミュラー:弦楽四重奏曲第2番(2010)「ヘルヴェディア」 〔日本初演〕
メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲第2番イ短調op.13
ブラームス:ピアノ四重奏曲第3番ハ短調op.60


ファビアン・ミュラーなんて初めて聞きました。スイスの作曲家なんですね。現代の方です。パンフの解説では、ミュラーは「私たちの世代は、前衛も既にやり尽くされたと思っています。やはりヴァイオリンは美しい旋律を奏でるために存在しているのです」と語ったとのこと。なるほど、現代音楽ではありましたが、美しかったですね。


メンデルスゾーンはぐっと安心して聞けました。最近はもうメンデルスゾーンはハズレがないと思ってしまうくらい、メンデルスゾーンなら何聞いてもだいたい満足する便利な体になったのですが(笑)、まあメンデルスゾーンの弦四はもともと好きで結構聞くので、楽しみました。思ったより明るい音色でしたね。


ブラームスで一気にブラームスの音色に。田部さんがまたぐぐっと重い音に重い弾き方。ときどきはじけてしまいそうになるカルテットを決して地面から離さないようなピアノ。この曲の3楽章、本当に美しい楽章なのですが、今回の演奏会で一番至福の時間でした。


アンコールはヴァイオリンのスザンヌさんも戻ってきて、ブラームスのピアノ五重奏の終楽章。最後までズシズシな雰囲気ですが(笑)、楽しい演奏会でした。「ます」のCDにサインもらってきましたが、前の人が流暢に長話してたのもあり、気恥ずかしくてそそくさとブラボーと伝えるのみです(笑)


そういえば友人が、さる音楽家さんでしょうか、どなたか知りませんが、おそらく一線で活躍する方でしょう、その方のコメントを呟いていて、確か概要は「パンフレットの解説を読まなければ理解されないような曲はいかがなものか、もっとインパクトを与えられないのか」といったものだったと思うのですが、なるほどそういう考えもあるでしょう。


しかし、今回僕はこのファビアン・ミュラーの作品の解説を読んで、これは非常に勉強になった、よし、ではこういう心づもりでこの音楽を聞いてみよう、と思って音楽とご対面して、やはり解説は大事だろと思うに至りました。どうも、こう書いたらごくごく普通のことですが、パンフの文章のお陰で、この音楽がぐっと近しいものとして感じられたのは事実ですし、僕以外にもそういう人がいたことと思います。なにが言いたいかというと、音楽を作る側はまあご自由に、ノーコメントで楽しむものでもじっくり解説してもらって聞くものでも、なんでも好きなものを作ってくださいという感じですが、「聞く方」は、文章読むことくらい厭わずに、芸術鑑賞したいならこれくらいきちんと読みなさいということです。生涯勉強ですね、芸術は。それが楽しいものです。

シューベルト:ピアノ五重奏曲「ます」 シューベルト:ピアノ五重奏曲「ます」
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