Tsukuba Saxophone Quartetという、サクソフォンのアンサンブル団体のコンサートに行って来ました。
大学の吹奏楽団の先輩方が活動しているカルテットで、以前も誘っていただいたのですが予定が合わず、今回初めて聴きに行くことができました。


【Tsukuba Saxophone Quartet – Saxophone Concert Vol.5 ~DANCE!~(東京公演)】
客演:大嶋千暁(ピアノ)*
日時:2013年5月18日(土) 13:30開場 14:00開演
会場:東京都大田区民プラザ・小ホール
料金:1,000円(全席自由)
プログラム:
M.ラヴェル – クープランの墓
B.ブーン – アレイ・ダンス
R.アブ=カリル – アラビアン・ワルツ(サクソフォン版日本初演)
A.ピアソラ/啼鵬 – ブエノスアイレスの春・夏・秋・冬*
 アンコール Richard Ingham 作曲 “Mrs Malcolm, Her Reel (Funky Freuchie)”


普段サクソフォンのアンサンブルなんて滅多に聴かないので、非常に良い機会ですね。僕は高校生のころ吹奏楽部に入ろうとしたきっかけがそもそもサックスをやりたかったからで、まあ結局やらなかったのですが、ちょっと憧れていた楽器でもあります。普段クラシックのコンサートに行くことが多いので、サクソフォンのアンサンブルなんて聴くと、すごく新しい時代の音の響きに感じますね。普段バンドを組んでポップスをやっている自分が言うのもおかしい話ですが、そういうことではなくて、いわゆる管楽器の生音としては音量や音色の印象が「新しい」ものだよなあ、ということです。


ダンスがテーマということでしたが、そのテーマが大変わかり易く伝わってきました。舞踏音楽らしい、心躍らされる選曲と演奏で、ラヴェルとピアソラ以外の曲は初めて聴きましたが、むしろ初耳の曲がとても楽しめました。特殊な奏法や、会場いっぱいに鳴らす音のパワーには圧倒されましたね。サクソフォンは、他の管楽器に比べて、これからどんどん新しい音楽が開拓される余地がある楽器なんでしょうし、新しい魅力的な作品もたくさん生まれるのでしょうが、そういう現代の作品を積極的に取り上げることは素晴らしいと思いますし、またそれはサクソフォンだからこそ可能であるというか、可能なんでしょうね。実際ブーンのアレイ・ダンスとアブ=カリルのアラビアン・ワルツ、そしてアンコールのMrs Malcolm, Her Reelも含め、聴いていて本当に楽しかったし、サクソフォンという楽器のこれからの将来や、まだ未知の曲への期待も膨らみました。


まあ逆に言えば、それ以外のプログラムが、それらと比較すると面白味に欠けるなあとは思いましたね。ピアソラは客演のピアノ入りで、僕はそもそもピアソラ自体がそんなに好きでもない(嫌いでもないけど)んですが、それでもピアノと管楽器のというアンサンブルは好きな方なので、とても良かったです。ですがクープランの墓は、その他の曲が上記の理由で楽しかったがために、比較的退屈に感じてしまいました。それにしても、このクープランの墓という作品は、サクソフォンに限らず、ピアノでもオーケストラでも、一体どういう心持ちで演奏すると良いんでしょうねえ。この曲は僕もブログに書いたことがありますが、今でもよくわからん曲です(笑) まあ、ラヴェル作品の中でも古典への傾倒の強い作品ですし、僕がそういうバイアスを持って聴いているので、それこそ僕にとって「新しい時代」の音であるサクソフォンとの調和というのは、ちょっと受け入れ難かったですね。


そんなラヴェルも含めて、全体的にクオリティが高い演奏会でした。満足感は大きかったですね。やっぱり、ちゃんと練習して上手な演奏をするというのは大事なことなんだなあ、と帰り道友人と話しながら帰りました(笑) 当たり前ですが、アマチュアでちゃんとした演奏を提供するのは相当の労力が必要なことはわかっていますし、尚更です。良い時間でした。

エルーテリオ・ロヴレーリョ:サクソフォン四重奏のための作品集(Eleuterio , Lovreglio: Works For Saxophone Quartet) エルーテリオ・ロヴレーリョ:サクソフォン四重奏のための作品集(Eleuterio , Lovreglio: Works For Saxophone Quartet)
エルーテリオ・ロヴレーリョ

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