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ナショナル・ジオグラフィック プレミアムセレクションDVD
第28巻『ネコの知られざる生態』


地理学の権威ナショナル・ジオグラフィック協会。その設立120周年の記念として発売されたプレミアムセレクションDVD全80巻は、「宇宙へのアプローチ」「自然、猛威のメカニズム」「生命の進化と人体の謎」「地球に生きる動物たちの生態」「遺跡発見の軌跡と古代文明の真実」「ドキュメンタリーの舞台裏」「海底に眠る歴史と財宝」「人類のあくなき挑戦」と、幅広いドキュメンタリー作品を収録しています。


この全80巻のDVDが、なんとたったの定価319,200円! まあお安い!


こんなもの買える訳ないし、別に要らないし、僕は猫さまのいらっしゃる第28巻だけ見れればそれで良いのです。でも面白そうなものもありましたよ。62巻『古代ローマの面影』、72巻『古代ギリシャの難破船』なんか、興味深いですねぇ。


『ネコの知られざる生態』、英語は THE SECRET LIFE OF CATS とあります。内容は猫好きなら特に知られざるほどでもないのですが、どちらかというと「忘れがちな」生態ですね。ハンターとしての猫、という点にスポットを当てています。概説は以下。


古代エジプトの時代から人間に飼われ、愛されてきたネコ。しかしどんなにかわいいネコも野生の本能があることは忘れていません。ごく普通の家庭の飼いネコが時として小さな生き物を狙う姿はハンターそのものです。人間のペットでありながら決して飼いならされないネコの本能が浮き彫りにされます。


ハンターの猫というと、英国で首相官邸に、最近はいなかったのですが、ネズミ退治用に新しい猫さんが官邸入りしましたね。ラリーちゃん4歳、野良猫出身。キャメロンのバカ野郎は先月「官邸に猫を入れるつもりはない」なんて強情張っていましたが、とうとう折れたようですね。好感度アップです。英国も財政難ですからね、待遇も昔の猫様たちよりあれでしょうけど、ラリーちゃんには頑張ってもらわないとね。


猫、特に飼い猫は1日にどれくらいの獲物を狩ってくるのか、英国哺乳類学会が調査しました。750匹の調査対象の猫のうち、一番多く狩をしたミッシーちゃん(こいつがまた悪人面……)は、2週間で50匹もの獲物を狩っていました。「エサが十分な猫も狩をします。空腹かどうかは彼らには関係ないのです」と学者は言います。その分、空腹でエサの獲物にありつけなくなる野生動物もいる訳です。

ミッシーちゃん……

 

 

うさー!!!

 


また、オーストラリアにおける猫の話は興味深いですね。猫は船内にいるネズミを獲るということで、船乗りたちに仲間として船に乗せられていたという話は有名ですが、船から降りて、行く先々の土地に住み着いた猫たちもいます。猫は非常に生命力の強い動物ですから、貴重な有袋類を捕食してしまい、そういう動物が絶滅の危機に瀕しています。アボリジニの食糧であった野生動物も猫のせいで減少し、アボリジニたちは代わりに……ああー! な映像も満載でした。ああー!

 


生態・生態系の観点から猫を見ると、案外悪者ですね(笑)猫は可愛いんです。ただ、可愛いというところだけを見ているのは僕のような人間であって、科学者たちはもっと広い目をもっています。このDVDに登場する人物たち、例えば猫によって傷ついた鳥を救う獣医、野良猫を捕らえては去勢したりして数の減少を目指す保護団体のリーダー、生物学者や猫を狩る狩人たち、そういった人たちは皆言います。「猫は可愛いし大好きですよ、でも……」「猫は別に悪くないわ」そう、善悪の問題ではないんです。だからこそ、難しい話ですね。

 

 


僕はどうしても文化的な視点でばかり物事を捉えていて、こういった科学的な視点を最近失いつつあったので、ちょっと新鮮な気もしました。そしてこういう学者たちも、生態系として猫が悪役になっているのを理解しながら、猫を抱き、頬ずりし、キスするのを見て、なんだか温かい気持ちにもなりました。だって可愛いんですから! 可愛い映像も満載! 結局何が一番印象に残ったかって、そこですよ。僕はエヴァンゲリオンを見ても、「綾波かわいい」くらいしか感想を抱けませんでしたが、最終的にはそこです。なんて可愛いハンターなんでしょう!