アイカツスターズ!のCDについて語る その12

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【序文】
このブログは基本的にはクラシック音楽について語るブログだが、どうしても記しておきたいと思うに至ったものについては、ここに記録して残しておこう。つまり、アニメ「アイカツスターズ!」の音楽はそれほどに素晴らしい音楽であることは保証したい。ポップミュージックの進化の歴史の最先端は常にアニソンなのだ。なお、前提として、僕はクラシック音楽オタクではあるがアニソンオタクでもないし、アニメオタクでもないと思っている。前作である無印のアイカツについてはそれほど詳しくないし(注:2022年現在、詳しくなりました)、データカードダスもやったことはない。しかしこんなに1つのアニメにハマったのはローゼンメイデン(2004-)以来かもしれない。自分でもびっくりしている。あ、ネタバレ注意。

Resound Stars! -Aikatsu Stars!Acoustic collection-

01『SHINING ROAD』
02『スタートライン!』(うた:るか)
03『episode Solo』(うた:るか・ななせ・かな・みほ)
04『1,2,Sing for You!』(うた:りえ)
05『8月のマリーナ』(うた:みき)
06『Summer Tears Diary』(うた:みほ・かな)
07『Dreaming bird』(うた:ななせ)
08『Bon Bon Voyage!』(うた:りさ/みほ・りえ・るか)
09『裸足のルネサンス』(うた:りえ)
10『Forever Dream』(うた:りさ)
11『MUSIC of DREAM!!!』(うた:せな)
12『アイカツ☆ステップ!』(うた:せな・りえ・みき・かな・ななせ)


アイカツスターズ!5周年記念で完全受注生産のアルバムがリリース。なんと全収録曲が新録・新アレンジで、ホームパーティをテーマにしたアコースティック版とのこと。2月の記念配信番組が都合が合わず見れなかったのでそちらの情報は無知ですし、今は初代アイカツのCDについて語る記事を順々に書いている途中なんですが、これを聴いたらワクワクが止まらなくてですね……ちょっとそっちの手を止めて(もちろんクラシック音楽の方も止めて)、すぐにでも書きたいという気持ちになったので、熱いうちに書く。今年はアイカツシリーズ10周年だし、熱くなるよね。ジャケットの絵、超かわいい!


SHINING ROAD
いわゆるフィッティングの音楽というもので、ステージに向かうアイドルが衣装を付けるときの曲を、今回はホームパーティの始まりの音楽に用いるという、最高の使われ方。こんなんもう、ワクワクが止まらないに決まってるじゃないですか……なお、このアルバムはギターやピアノ、打楽器は生楽器で、その他は打ち込みだそうで、いかにもな弦楽器の打ち込み音がするが、僕はなんかそこに「ああ、ホームパーティだし、生ヴァイオリンじゃなくて、誰か一人シンセの子がいるんだな、誰かな、小春ちゃんかな、いやローラかな」と、妙な感動というか喜びを感じてしまった。内輪Live感があって、自分もそこに参加しているような気になって、感謝感激。


スタートライン!
原曲は「アイカツスターズ!のCDについて語る その1」をご参照ください。上で書いたのと同じく僕は誰がシンセでヴァイオリン弾いてるのかを妄想し続けているのだが(ローラだろ、歌組だしな)、それは一旦置いておくとして、原曲のストリングスを生かしつつ、シンプルだが原曲のビート感を漏れなく拾うバランス良いピアノ。僕はアレンジするなら大胆なものが好きだけど、この曲は、しかも1曲目にこれをやるなら、やはり正攻法であってしかるべきで、非常に真っ当で安心感ある美しいアレンジに感動である。やっぱりこういうとき先陣切ってくれるのはひめちゃんなんだよなーと、一人でうんうん頷きつつ、歌唱担当るかを聴くと大空あかりが真っ先に思い浮かぶ自分に、時間の流れを感じたのであった。


episode Solo
原曲は「アイカツスターズ!のCDについて語る その1」をご参照ください。キレキレのEDMだった名曲も一気にアットホームな雰囲気に。リズムの肝になっているパーカッション(というかカホンか)、クレジットには菅野‘オーロラ’可奈子さんとある。これを見て僕は「パーカッションの菅野……カルロス菅野か……いやいや、オーロラってなんだ……オーロラキスか、オーロラペガサスか……」と混乱してしまった。そんな錯乱した僕の背筋を伸ばすような、キリッとしたビートで原曲の切れ味を残しつつ、随所に入るウィンドチャイムのキラキラ、これがS4の輝きは永遠にってやつだな、と。僕は打楽器もやるので、MyカホンもMyウィンドチャイムも持っているけれども、僕がやるとしてもこの曲はキラキラをマシマシで入れるよね、入れたいよね。あと、ちょっと温もりをも感じる25代S4の歌が良い。ひめちゃんの出だし、原曲より好きかも。5年経ったんだなあ。これも曲全体はシンプルなアレンジ、それだけに2番サビ前のキメがよく映える。


1,2,Sing for You!
原曲は「アイカツスターズ!のCDについて語る その5」をご参照ください。個人的にはこれが一番エモい。エモいでしょー!ローラ!ローラが!持参したギブソンのアコギでさ!ジャカジャカ鳴らしながら歌うんだよ、ツバサ先輩もギター弾いちゃってさ、ゆめちゃんがニッコニコでタンバリン叩いてるんだよ、うおお!ローラはソロ曲が少なくて可哀想だったんだけど(その9で書いている)、これで浮かばれたわ。最高!こんなんホームパーティで一番盛り上がるやつじゃん!ローラ!UK行った甲斐があったね!


8月のマリーナ
原曲は「アイカツスターズ!のCDについて語る その3」をご参照ください。この曲と次の曲はスターズ曲きっての超名曲なので当然ハードル上がるんですが、そのハードルを軽々飛び越える、というかハードルの下をくぐってしたり顔なあこにゃんこですよこれは。良いハズシが来たなあ、と。ハワイとか行きたくなるような緩い南国ギターサウンド。原曲のレビュー記事でも書いたように、非常に多彩な要素が詰まった曲を、限界まで削ぎ落とすアレンジ、その勇気とセンス、手放しで絶賛したい。それにしても、あこちゃん(歌唱担当みき)の歌が良すぎる。「どんな味がラインナップ~」の歌い方かわいすぎるだろ。困ったなあ。あこちゃんはかわいいからなあ。もう、かき氷全部買ってあげたい。「見せたいものがたくさんあるの」も。見せてほしい。僕の欲望はともかく、とにかく全体に歌がいい。表現力の高さ。5年経ったんだなあ……めっちゃ進化してる、すごいわ。新録の意味あり。


Summer Tears Diary
原曲は「アイカツスターズ!のCDについて語る その3」をご参照ください。8月のマリーナが絶妙なハズシなら、こちらは美組の本領発揮、う、美しい……ピアノ、なんて美しい、素晴らしいアレンジなんでしょう。ピアノだけっていう潔さ。ときにジャジーなコードもいい味出してるし、Bメロ前の特徴的なブリッジは原曲の良さを十二分に活かしているし、何よりもピアノのアルペジオが生む推進力が心地よい。下手にテンポとか落とさないで大正解だなと感じたわ。バックがピアノだけということもあり、香澄姉妹の歌が原曲以上に強調されるのだが、それがまた素敵だ。この曲は香澄姉妹のデュオ曲としては初期のものだったので、やはりどこか歪であることが良さでもあったのだけど、もうこのアコースティック版の二人は完全に調和している。真昼ちゃん(歌唱担当かな)がいっそうセクシーになって姉さんにの方に寄ってきたというのもあるけど、単純に声質だけの話ではないと思う。アレンジの良さと、実際のこの5年という年月と、そして「愛」がその調和をなしているのだと思う。姉妹愛、作品愛、音楽愛……僕は大真面目に言っています、だってそうでしょう? ちなみにホームパーティでこんなのを披露されたら小春ちゃんが泣いちゃうだろうから、僕は香澄夜空・香澄真昼ディナーショーとかでやってくれたものと解している。当然会場はグランドプリンスホテル新高輪の大宴会場「飛天」である。


Dreaming bird
原曲は「アイカツスターズ!のCDについて語る その6」をご参照ください。いいアレンジだ。リリエンヌ(歌唱担当ななせ)の名曲、ピアノだけでも合うなあ。ときにショパンをも彷彿とさせるクラシカルな技巧的パッセージも魅せつつ、元の曲の持つスケールの大きさを失わせることのない低音・和音の激しさも湛えつつ……アレンジの一番の肝は、ロックからピアノバラードに変えた際に伴奏をハーフタイムにしたところか。やっぱりテンポそのものを落としてしまうと、この曲の聞き所であるリリエンヌのあの早口感情吐露がなくなってしまうし、そこは絶妙なアレンジセンスだと思った。そして先程から繰り返し繰り返し言っているけれども、歌の新録が本当に素晴らしい。こちらもちゃんと、バックがバンドではなくピアノ伴奏に合うような歌い方になっているのがはっきりわかる。


Bon Bon Voyage!
原曲は「アイカツスターズ!のCDについて語る その8」をご参照ください。ヴィーナスアークにとってこの曲は外せないので当然入るし、打楽器も入って結構原曲に近い感じ。同じくマリン風音楽である8月のアリーナでこういうオーソドックスなアレンジを持って来ないで、そちらは攻めてもらってですね、そんでもってヴィーナスアークのテーマソング的なこちらに奇を衒わないアレンジ、これは良い判断だったと思われる。なんて、偉そうなこと言ってごめんさないね、エルザ様に怒られそう。タンバリンもいいんだけど、打ち鳴らしまくるスプラッシュシンバルもいい味出してる。手痛くなるけど、誰がやるのこれ(あ、ここから妄想の話ですよ)……VAの4人はやらないだろ、あれか、あの船員の人たちか、それともこれもじいやにやらすのか……でもホームパーティだしな。これも小春ちゃんがVAの制服着てシンセでやってくれるんだろうな。はい、妄想終わり。2番のサビ前の「ドキドキサラウンド」って言ってるのってエルザ様(歌唱担当りさ)だっけ?ここ、めっちゃかっこいいよ。1番がきららちゃん(歌唱担当みほ)で可愛らしいので、良いコントラストだし、最後の「トキメキサラウンド」もきららかな、甘い感じが強調されてとても良い。


裸足のルネサンス
原曲は「アイカツスターズ!のCDについて語る その11」をご参照ください。報道ステーションが始まるのかと思った。まあまあ、それはともかく、→Pia-no-jaC←感の強いアレンジで、でもこれ原曲通りなんだからしかたないなと、思わず笑ってしまった。レイさん、報道ステーションも出るのかよ、滝川クリステルみたいに?あ、それはニュースJAPANですね。音楽的には一番意外性がなくて、逆に言えばしっくり来るというか、これしかないというか。ただこのアレンジ、既視感が強いんだよな、騎士だけに……。でもこの既視感が次のエルザ様曲への布石だとしたら。ま、まさかレイさん、エルザ様を引き立てるために、敢えて意外性の低い、驚きの少ないアレンジにしたんですか!? こんなときでも「騎咲レイ、全てはエルザのために」なんですか!? か、感服した……。


Forever Dream
原曲は「アイカツスターズ!のCDについて語る その9」をご参照ください。裸足のルネサンスとは真逆の意味で笑った曲。こう来たか(笑) まさかのラテン、熱い、熱いよエルザ様。エルザ様には「アイカツスターズ!界のグロリア・エステファン」という称号を与えたい。あの名盤『ミ・ティエラ〜遙かなる情熱』とか好きそうだよね、エルザ様って。ああ、これはエルザ様の情熱の赤いバラ、そしてジェラシー!いやいや、これがスターズ版、情熱のサングリアロッサだ!セニョリータシェヘラコーデでフラメンコ踊るのだ! さて、ひとしきりバカ話を熱く語ったところで、音楽の話を。と言っても、編成上、今まで出た曲と大差はないのだけど、ループで入っているシェーカーとか、ハンドクラップなんかも、雰囲気があってとても素敵。コンガとかラテン楽器も聴こえる。さーて、これは誰が叩いてるんでしょうか、ヴィーナスアークの誰かだと思うじゃん?多分違うよね、これはね、その辺に置いてあったインテリアのラテン楽器をゆずが適当に叩いてるね。曲の最初は熱いギターで入って、最後はギターのクールダウンというところも、エルザ様らしいハイなセンスが出てて、良いよね。歌は文句なしに上手い。原曲の、アイカツシステムで高得点出して相手をけちょんけちょんにするために歌ってるという感じではなく(原曲もそんなことはないか)、より自由に、自分の中の熱い思いを情熱的に歌っている感が強く表れていて、めっちゃかっこいい。


MUSIC of DREAM!!!
原曲は「アイカツスターズ!のCDについて語る その10」をご参照ください。やっと主人公が出てくるという。遅!しかもアレンジがほぼ原曲という。え?ベースとか鳴ってるじゃん。ということで必然、聴くのはゆめちゃん(歌唱担当せな)の歌を聴くということになる。良い意味で変わらなというか、もちろんちょっと上手くなってると思うんだけど、この特徴あるゆめちゃんの声質が新録音で聴ける喜び。それ以上に何を求めようか。この曲は、このアルバムでは、ひめ先輩のスタートライン!と対になっているのだ。スターズの音楽って素晴らしいものだったよなと、5年めにして再認識させてくれる。ありがとう、ゆめちゃん。なお僕の妄想の中では、上述したように小春ちゃんがシンセでこのヴァイオリンを弾いてくれている。小春ちゃんは満面の笑みでゆめちゃんを見ながら弾くのだ。いいよね。


アイカツ☆ステップ!
原曲は「アイカツスターズ!のCDについて語る その1」をご参照ください。こんなのもう、言うことないわ。5人がこの曲を歌っていれば、正直アレンジなんてなんでもいいんだわ。ああ、尊い……と言いつつも、案外凝ってるアレンジで面白かった。イントロも存外におしゃれなピアノだし、冒頭の歌(コーラス)がちょっと大人びた雰囲気で、お子様向けからお姉さま向けになった感じがして素敵だわ。Bメロでも、落としたりキメ入れたりして、細かいこだわり。2番は楽器隊がAメロから暴れてるのがウケる。これはあれだろ、後輩たちが楽しく歌ってる裏で、先輩たちが楽器分担して、好き放題暴れてるんだろ。そういうのあるよね、特に前半は真面目にやってるんだけど、後半はもう各々やりたいこと入れ放題になるっていうね、あるあるですよね。例えばラスサビ後半の出張り気味なピアノなんか、ライブ感あって良い。このアルバムに参加している、つまりホームパーティに参加しているアイドルたち全員が楽しんでいるんだろうなとわかる、そんな音楽でした。本当に、Resound Stars!というタイトルに相応しい、良いアルバムだと思います。スターズの輝きは何度でも鳴り響くでしょう!


アイカツスターズ!のCDについて語る その1(2017年10月18日)
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アイカツスターズ!のCDについて語る その12(2022年3月26日)


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Author: funapee(Twitter)
都内在住のクラシック音楽ファンです。コーヒーとお酒が好きな二児の父。趣味は音源収集とコンサートに行くこと、ときどきピアノ、シンセサイザー、ドラム演奏、作曲・編曲など。詳しくは→more

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