アイカツ!のCDについて語る その5

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【序文】
このブログは基本的にはクラシック音楽について語るブログだが、どうしても記しておきたいと思うに至ったものについては、ここに記録して残しておこう。つまり、アニメ「アイカツ!」の音楽はそれほどに素晴らしい音楽であることは保証したい。ポップミュージックの進化の歴史の最先端は常にアニソンなのだ。なお、前提として、僕はクラシック音楽オタクではあるがアニソンオタクでもないし、アニメオタクでもないと思っている。実はスターズから見始めたにわかなので、スターズ曲紹介記事を2017~2018年に書いてから、2020年、この無印アイカツ曲紹介を書き始めた。スターズ曲と違ってネット上でも紹介記事は多いので、内容かぶったらゴメンナサイ。あ、ネタバレ注意。

TVアニメ/データカードダス『アイカツ!』挿入歌ミニアルバム Fourth Party!
1 fashion check!
歌:わか・ふうり・すなお・れみ・もえ from STAR☆ANIS
作詞:uRy 作・編曲:石濱 翔(MONACA)
2 Take Me Higher
歌:りすこ・もえ・ゆな from STAR☆ANIS
作詞:只野菜摘 作・編曲:永谷喬夫
3 放課後ポニーテール
歌:れみ from STAR☆ANIS
作詞:こだまさおり 作・編曲:田中秀和(MONACA)
4 G線上のShining Sky
歌:れみ・わか from STAR☆ANIS
作詞:uRy 作・編曲:帆足圭吾(MONACA)
5 右回りWonderland
歌:わか・すなお from STAR☆ANIS
作詞:こだまさおり 作・編曲:高田龍一(MONACA)
6 同じ地球のしあわせに
歌:えり from STAR☆ANIS
作詞:こだまさおり 作・編曲:高田龍一(MONACA)
7 Wake up my music
歌:りさ・えいみ
作詞:こだまさおり 作・編曲:岡部啓一(MONACA)
8 Moonlight destiny
歌:りすこ from STAR☆ANIS
作詞:こだまさおり 作・編曲:帆足圭吾(MONACA)


今まではシングルだけだったけど、このCDからはアイカツシリーズとして初のアルバムなのではないか。それまでのCDは日本語Wikipediaに異常に詳しいページが作られていたが、Wikipedia職人も力尽きたのか、このCDからは無い。しかしこれも名曲揃いだ。


fashion check!
初期主要メンバー5人、星宮いちご(歌唱担当わか)・霧矢あおい(歌唱担当ふうり)・紫吹蘭(歌唱担当すなお)・有栖川おとめ(歌唱担当れみ)・藤堂ユリカ(歌唱担当もえ)で歌う、実は非常にレアな曲である。音楽的には初期のCAPSULEあたりのサウンドを意識したというところなんだろうが、そうすると立方体の小部屋にそれぞれが入って歌うMVもPerfumeのワンルーム・ディスコみたいに見えてくる……が、もっと明るくポップである。サビのメロディはドリカムの「うれしい!たのしい!大好き!」を彷彿とさせる。歌詞もuRyで隙がない、ああ~、ファッションだよな~、という曲。ネットを見ていたら松浦亜弥の「ね~え?」も元ネタかもと書いてあった。この指摘は非常に意義深い。というのも、確かに「ね~え?」も小箱に入って歌うMVだし、アイドルソングだし、ファッションがネタの歌だが、あややは「あなたに恋してるからファッションで悩む」という歌なのに対し、fashion check!は「ファッションって楽しい!ワクワクする!自分も変われる!」というのが第一にあって、それから「軽やかに着てみました 鮮やかに恋しました」が最後にそっとやってくる、フォーユーじゃなくてフォーミーが先、ここが決定的に異なっているのだ。比較するとアイカツの自己実現志向がよくわかると思う。余談だが、僕はこういうアコーディオンの入るポップを聴くと、未だにカレーマルシェのCM、からのcobaを想像する。刷り込みってすごいよね。


Take Me Higher
Tristarの代表曲で、美月さん(歌唱担当りすこ)、ユリカ様(歌唱担当もえ)、かえでちゃん(歌唱担当ゆな)のバージョンがCDには入っている。自己実現志向と上で書いたが、これは上昇志向というか、戦闘民族である美月さん率いるTristarらしい曲名、歌詞である。音楽は公式がKalafina風だと言っているし、聴けばすぐわかる。Aメロから三声でハモるのはビビるわ。それにしても、あおい姐さん曲であるprism spiralにも「Take Me Take Me Higher」と合いの手が入るし、アイカツはどんだけTake Me Higherしたいんだよ。prism spiralではV6も触れたけど、個人的にはTake Me Higherと言えばSly & The Family Stoneなんだよ、コピバンやったからね、8月炎天下の野外で。それはおいといて、この曲、もちろん曲の出来は良いのだが、MVだと真顔が真顔じゃない(常に微笑)なので、シリアスさが出ないのが玉にキズ。でも美月さんとユリカ様は睨むくらい厳しい顔で歌い踊りそうだけど、かえでちゃんはこういう曲でも自分だけ微笑して歌いそうではあるから、それでも良いか。


放課後ポニーテール
オタクは青春アニメを見てはもう戻らない自身の青春時代を振り返って精神的ダメージを受けるものだが、アイカツは基本女子ばかりでモテまくる朴念仁な男主人公がいないので、おじさんが視聴してもあまりそういう気持ちにはならない……はずだったのに、どうしてこんなにもエモいのか!うーん、ガールズトークもしたことないしポニーテールの影を並べたこともないけど、24話冒頭のソレイユ見ちゃうとなんかね、自分も青春時代はポニーテールで放課後にガールズトークしてたような気がするんだわ。こういう曲を音楽的に語るのは無粋だ。と知りつつ書くけど、冒頭のギターのズチャズチャ(「おれ、ねこ」と同じという指摘は笑ったわ)、五度の四分音符で可愛い横ノリを作るベース(チューバ)、ホーンも鉄琴も素敵だし、何よりサビ入のこのティンパニがね、いいよね。歌詞も素晴らしいし、あとはこれがおとめちゃん(歌唱担当れみ)曲ってのがいいよね。おとめちゃんは皆思いだからね。73話とかね。


G線上のShining Sky
曲名の通り、G線上のアリアをモチーフにした曲。だが、実際はコード進行や部分的なメロディラインを結構意識して聴かないとわからないと思うし、なぜG線上のアリアなのか等の意図は不明だし、あまり本編にも関係ないのでそっとしておく。およそクラシック音楽ブログらしくなくて申し訳無いが、本心で書いてるから……。アイカツにしては珍しい男声コーラス(帆足さん本人らしい)が入る曲で、爽やかなシンセポップ風、中間部ではロックなギターソロが入り、オーソドックスなアニソン/ポップソングという感じ。27話、28話で使用されたときに、ひたすらジョニー別府の「レッツ、アピール!」が曲中で叫ばれるため、普通に聴いてもジョニー先生の声が幻聴で鳴る曲になってしまった。ということで、アニメ本編では色々な人が歌っているが、まるでジョニーの亡霊を除霊するかのように、CDではおとめちゃん(歌唱担当れみ)といちごちゃん(歌唱担当わか)という可愛い声コンビが歌っている。


右回りWonderland
アニメでは神谷しおんちゃん大活躍回、劇中劇「不思議の国のアリス」の際に使用された曲なので、当然そういうイメージの曲。歌はいちごちゃん(歌唱担当わか)と蘭(歌唱担当すなお)で甘辛。世の中の音楽はアリス・イン・ワンダーランドとくれば3拍子と相場が決まっている。ジャジーな和音で始まり、かわいいメロディのAメロにも、ドアをノックする音など変わったSEも挟まり、こだわり多し。Bメロからメロディもちょっと不思議な雰囲気を漂わせる。サビ前で急に4拍子になると、サビは表アクセントで4つ打ち並みの推進力を得て、この曲の肝であるえげつないメロディライン。これは子ども向けちゃうやろ、というサビの歌。すごいねえ。跳躍も、転調も、笑っちゃうわ。さすが芸大出のMONACA高田氏。2番Aメロはビル・エヴァンスへのオマージュかってくらいのガチなジャズで素敵。歌詞も、右回りってとこがね、いいよね、楽しい時間はあっという間ってことかしら。アイカツ見てると「いつも30分あっという間」だよね、あかりちゃん。


同じ地球のしあわせに
さくらちゃん(歌唱担当えり)の代表曲。いや、代表曲は「Blooming Blooming」にしたい!という感情は一旦置いておこう、いや、置いておかない!この「同じ地球のしあわせに」でさくらちゃんの穏やかで、かつ広大な水陸空無限大をも包み込む優しさと母性、みたいなイメージが付いたからこその、後の「Blooming Blooming」があるんだよなあ……。音楽的にはエンヤをイメージしていると公式が書いているので、それ以上も以下もない。確かにエンヤっぽい。皆さんエンヤと言えばなんですか?ロード・オブ・ザ・リングですか?僕は映画あまり興味なかったし、「ア・デイ・ウィズアウト・レイン」ですねやっぱり、というかオンリー・タイムというか、このアルバムは死ぬほど聞かされましたからね、イマージュ(ヒーリング系のコンピ)と一緒にね。懐かしいね。あと普段思っているのは、20代になったらさくらちゃんには松たか子の「夢のしずく」を歌って欲しいなあということです。


Wake up my music
伝説のアイドルである「マスカレード」の持ち歌で、アニメでは劇伴アレンジがBGMで重要なシーンに流れるというアレである。つまり泣けるやつね。マスカレードはピンクレディーがモデルだが、この曲は特にピンクレディー感があるわけでもなく、また直接関係はないけど劇場版アイカツで木村監督がAKBより松田聖子を元にしてると言っていたが、この曲もまた特に松田聖子感があるわけでもない。よく「王道アイドルソング」風と書かれたりするが、普通のハウス風ソングだ。そもそも王道アイドルソングとはなんなのか。何をもって王道と言うのか。わからないけど、この曲の、極力リズムを抑制したシンプルなメロディラインと感動的なコード進行、そして歌うりさとえいみのちょっとだけ大人っぽい雰囲気といい、たしかに往年の昭和アイドルソングを彷彿とさせる。だが何か具体的なモデルがあるかというと、ここまで現代的なハウスサウンドだとちょっと思い当たらない。がしかし、もしこの曲が好きな人がいたら、ぜひ小泉今日子の「あなたに会えてよかった」を聴いてほしい。ハウス風ではないが、同じようなBPMで、センチなメロディが素敵な曲だ。「Wake up my music」は一応ラブソングだが、歌詞の「あなたと歌うわたしが一番綺麗」など、マスカレードの2人の間の気持ちを歌う音楽として捉えるファンも多いことだろうが(百合要素アリにしてナシにしても、である)、「あなたに会えてよかった」もマスカレードの2人の思いとして聴くと、アイカツ好きはグッとくるんじゃないだろうか。「時が過ぎて今心から言える あなたに会えてよかった」と歌われるこの曲は、もうピッタリ過ぎるくらいピッタリ。「サヨナラさえ上手に言えなかった」「本当の気持ちいつでも言えたなら そばに居れたね ずっと」「追いかけてた 夢が叶うようにと」「遠い空に輝く星のように あなたはずっとそのままで変わらないで」「思い出が 星になる……」とかね、もう、こんなのさ、スターライト学園じゃん、ヒメさん……エモいわ。敢えて最後の歌詞は書かない。本当に、マスカレードファンは聴いてほしい。キョンキョンが25才くらいのときの曲である。いちごちゃん誕生がりんごさん20代後半と考えると、まさにマスカレードが解散するくらいの年齢ではなかろうか。ということで、僕は「Wake up my music」を語るなら「あなたに会えてよかった」を推そうとずっと思っていたのだ。やっと書けたわ。これが誰かの喜びに繋がりますように。


Moonlight destiny
美月さん(歌唱担当りすこ)の持ち歌で、MONACA音源wikiでも「ラスボス感漂う壮大なバラード曲となっており、アニメでは神埼美月が堂々たるラスボスっぷりを発揮していた」と書かれているが、本当にラスボスっぽい。ちなみにラスボスらしさとは具体的に何なのかというと、たっぷりしたテンポのバラードという点もそうだが、やはりストリングスに胴の深いトムの音がドンドン響いているというイメージで、自分の中にこのラスボスのイメージができたのはFF8のアルティミシアとかだよなあと思っているが、まあそういう感じです。RUI(柴咲コウ)の「月のしずく」なんかは月の歌だし、テンポも曲調も近いけど、Moonlight destinyはもっと、なんだろうね、まあ「ラスボス感」が強いよね。さっきも似たような話したけど、アイドルで言えば松田聖子曲ならありそうな感じですね。


アイカツ!のCDについて語る その1(2020年3月17日)
アイカツ!のCDについて語る その2(2020年7月14日)
アイカツ!のCDについて語る その3(2020年8月11日)
アイカツ!のCDについて語る その4(2020年11月30日)
アイカツ!のCDについて語る その5(2020年12月22日)


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Author: funapee(Twitter)
都内在住のクラシック音楽ファンです。コーヒーとお酒が好きな二児の父。趣味は音源収集とコンサートに行くこと、ときどきピアノ、シンセサイザー、ドラム演奏、作曲・編曲など。詳しくは→more

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