ウィーン・パリ旅行記1

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旅行の思い出、書けることと書けないことと当然色々ありますが、無難なことは書き残しておきましょう。ウィーンでウィーン・フィルを聴きたいと昔から思っていて、休暇の時期にウィーンで行われるコンサートを探したところ1つしかなく、取り急ぎそこを押さえたところで、航空券やらホテルやら諸々の準備を始めた旅行でしたが、初めてのウィーンとパリを楽しんで来ました。飛行機はKLMオランダ航空なので、アムステルダムで乗継。正直帰りのエールフランスよりKLMの方が良かったです。妻が成田空港で化粧品を忘れたと騒ぎ免税店に駆け込んで限定品をゲットしたと喜ぶ、という程度の軽い日常的ハプニングをこなして、順調なフライト。KLMオランダ航空の機内では、ハイネケンを飲みつつガッティ/RCOのマラ5(映像あり)を堪能できました。さすがオランダ。あとはアルテミスSQのシューベルト「死と乙女」や、ジョシュア・ベル&アカデミー室内管のベト7などを聴きました。

泊まってみたかったホテル・ザッハー。
かつてヴィヴァルディの住んでいた土地。
ロビーも超豪華。すごい。
バスタブ付き。さすが5つ星ホテル。

 

 

 

ザッハトルテ食べ放題!

ウィーンの朝は11℃、寒いです。僕は予予、もしウィーンに行くならいつかはホテル・ザッハーに泊まってみたいと思っていたので、思い切ってザッハーを予約しましたが、さすがは5つ星、本当に最高のホテルですね。ヨーロッパのホテルなのにこんなに広々としたバスタブのお風呂に入れるとは! ポーターさんもとっても愛想良く接してくれて、他の様々なサービスも一流でした。なんと言ってもホテル・ザッハーは、ザッハトルテ発祥の地であり、またヴィヴァルディがかつて住んでいたところに建っているホテルで、甘いもの好き・音楽好きな僕にはもうウハウハなホテルなのです。ウィーンの真ん中にあってアクセスも良好。豪華で高級感あふれるラウンジにはドキドキしてしまいます。そして毎朝のバイキングではザッハトルテが食べ放題! そんなに毎朝こってりしたチョコレートケーキなんてどうせ食べないだろうと思いきや、きっちり毎朝いただきました。ザッハトルテはもちろん、コーヒーもとっても美味しかったですね。

 

 

 

上るの案外大変です。
眺めは素晴らしい。

まずはモーツァルトがコンスタンツェと結婚式を挙げ、また葬儀も行われた場所として有名なシュテファン大聖堂へ。ザッハーからはケルントナー通りをぶらぶら歩いているとすぐに着きます。外観がゴシック様式、内装がバロック様式の建築は、見応えがありますね。塔が2つあり、両方とも登りましたが、とても良い眺めでした。北塔がエレベーターで行けたので、南塔もてっきりエレベーターで行けるだろうと思っていたら、まさかの階段。343段の狭い螺旋階段はこたえました。

 

カフェ・コルブ。
アプフェル・シュトゥルーデル。

ザッハーで美味しい朝食をたらふく食べていたので、お昼を食べるお腹の余裕なんてなかったのですが、まさかの階段攻撃にやられたので、カフェで休憩することに。このカフェは「カフェ・コルブ」というお店で、アプフェル・シュトゥルーデル(Apfelstudel)というアップルパイのアップル多めのようなケーキがウィーンの中でも特に美味しいお店とのことです。ちなみにアプフェル・シュトゥルーデルは秋葉原のカフェ・ブラウナーというウィーン風のカフェでも食べられます。なかなか美味しかったのですが、朝からザッハーでも何種類かケーキを食べているので、お口の中は甘々でした。

 

これぞまさしくウィーンの音楽時計。

ちょうど時刻も12時に近かったので、アンカー時計を見にいくことに。この時計は、毎時ちょうどになると、なにか仕掛けが発動して人形が動くらしいのですが、12時になると時計にある12体の人形が勢揃いするとのこと。モーツァルトやマリア・テレジアなど、ウィーンにゆかりのある人物が続々出てきます。なんとなく気分は、コダーイの「ウィーンの音楽時計」ですね。普段こういう時計なんて見ることないですし。しかしさすがは観光地、ガイドにも載っていますが、この時計を見るためだけに人だかりです。ウィーンの良いところは、人だかりでも他の海外の国に比べて不安が少ないところでしょうか……。

 

 

 

 

1885年のウィーン・フィル。
記念の手紙入れも豪華。

ぶらぶらと散歩をしつつ、スーパーで安く売っているモーツァルトクーゲル等を買いつつ、ハウス・デア・ムジークという、音楽をテーマにした博物館へ行きました。ウィーン・フィルに関係のある多くの資料や、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトら、ウィーンで活躍した音楽家ゆかりの品々が展示されていました。シューベルトのメガネもありましたよ。

シューベルトの眼鏡。これこれ。
ウィーン・フィルの指揮者になれる!

ここで面白かったのは、ウィーン・フィルを指揮する体験コーナーですね。「美しき青きドナウ」や「ラデツキー行進曲」など、曲を選択して、大画面に映るウィーン・フィル(もちろんホールは楽友協会ホール)を指揮するのですが、これがなかなか難しい。こちらの指揮棒の動きに合わせて曲を奏でてくれるはずなんですが、なぜか上手くいかない。一定のテンポで演奏する、もとい、演奏してもらう(この言い方の方がウィーン・フィルっぽいでしょ!)にはコツが要るみたいです。僕より嫁さんの方が上手かったですね、僕はかつて学指揮だったのに……。上手にやると、他の観光客の人たちからも拍手が。僕らも、名演奏には拍手を送りましたよ。

 

ウィーンの定番、シュトラウス像。
みんな大好きブルックナー!

定番のウィーン市立公園へ。黄金のシュトラウス像のほか、シューベルトさんやブルックナーさんらにご挨拶。

コンツェルトハウス。
楽友協会。青空に映えますね。

ウィーンでは2公演チケットを取ったのですが、どちらもソワレなので、明るいうちに会場の写真を撮ろうと、コンツェルトハウスと楽友協会へ。どちらも伝統あるホールです。この外観だけでも、ヨーロッパのホールって良いなあと思ってしまいますね。

 

 

カフェ・シュヴァルツェンベルク。
そうそう、このスプーンの置き方ね。

この日の夜は楽友協会ホールのコンサートだったので、始まるまでカフェで時間つぶし。ここでもまたケーキを食べます。「カフェ・シュヴァルツェンベルク」というお店ですが、ここのザッハトルテは美味しかったですね。スポンジがしっとりしていて、最近の日本だったら一番流行りそうな食感です。ザッハトルテは、ザッハーと、ここと、デーメルで食べましたが、ここが一番美味しかったですね。元祖ザッハーのものがこってりしていて、好みの味ではありましたが、多分多くの人が美味しいと思えるのはシュヴァルツェンベルクの方だと思います。

オシャレだなあ……。
ハッピーヌードル。美味。

夜の楽友協会はまた一段と良い雰囲気です。コンサートそのものの感想はこちらから。帰り道に、ケルントナー通りにある屋台で売っていたハッピーヌードルなるもの(€3~€4くらいの焼きそばです)を買って食べましたが、結構美味しかったです。割り箸に日本語で「ありがとうございます」の文字が(笑)


続きはこちら
ウィーン・パリ旅行記1
ウィーン・パリ旅行記2
ウィーン・パリ旅行記3
ウィーン・パリ旅行記4


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Author: funapee(Twitter)
都内在住のクラシック音楽ファンです。コーヒーとお酒が好きな二児の父。趣味は音源収集とコンサートに行くこと、ときどきピアノ、シンセサイザー、ドラム演奏、作曲・編曲など。詳しくは→more

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