プロコフィエフ:交響曲第1番「古典」/ヤナーチェク:シンフォニエッタ 他

プロコフィエフ 交響曲第1番「古典」 ニ長調 作品25


ハイドンが現在に生きていたら、こんな曲を書いただろう、というプロコフィエフの交響曲第1番。
作曲にもピアノを用いず、机に向かって作る古典スタイルを貫いた。
プロコフィエフの「古典」は、「古典」であると同時に「現代」の要素に満ちている。


軽快・明確な旋律は古典的だが、プロコフィエフならではの意外な転調、拍子の切り替えが実に憎い。
1楽章のニ音から始まる果てしなく明るい響きは正にハイドンを思わせるが、さすがプロコフィエフ、期待を裏切らない転調に次ぐ転調。2楽章はまるで森の中、湖といった自然の情景が浮かぶような美しい旋律と、走り抜ける音の羅列が印象的。3楽章は宮廷音楽を思わせるガヴォット。4楽章では、断片的な「古典音楽」が現代のせわしない空間を疾走する。聴衆の間をくぐり抜け、駆け抜ける「古典」は一気に結ぶ。


ハイドンの時代のただひたすら明るく楽しい宮廷娯楽音楽は、モダニズムを加え、まるで我々をせせら笑うかのように聴こえる。
「ハイドンが現代にいたら…」というプロコフィエフの主題は、斬新かつ大胆な手法を取り入れることで見事に表現された。
宮廷音楽の「単純明快な娯楽性」という精神は、現代においても、美しさだけではなく、聴衆を驚かし楽しませる音楽という形で理解すべきなのであろう。

プロコフィエフ:交響曲第1番「古典」/ヤナーチェク:シンフォニエッタ 他 プロコフィエフ:交響曲第1番「古典」/ヤナーチェク:シンフォニエッタ 他
アバド(クラウディオ),ヒンデミート,プロコフィエフ,ヤナーチェク,ロンドン交響楽団

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