カワイ表参道のパウゼでやる芸大生のランチタイムコンサートは、2019年に芸大1年生の演奏を聴いたことがあります。それ以来かな。今度は大学1年生ではなく、修士課程の1年生だそうです。楽しみですね!
【鈴木このか&橋本崚平&宮地亜論 ランチタイムコンサート】
(2023年8月30日、カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ」)
鈴木このか
シューマン:フモレスケ Op.20
橋本崚平
ショパン:ピアノソナタ 第3番 ロ短調 Op.58
宮地亜論
尾高尚忠:ソナチネ 作品13
黛敏郎:Hors-d’oeuvre
なんか、別に素人の音楽ファンである僕なんかが、芸大生の演奏にああだこうだ言うつもりもないんですけど、聴いた感想をメモしたいだけなのであしからず……みなさん、エゴサして見つけても、素人の感想なんて気にせずに己の道を邁進してくださいね、と同時に、まあ演奏家になったら素人からでも玄人からでも好き勝手書かれるからね、まあ、尚更気にしないでくれよね、と。応援してます! まるでこれから酷評でもするような前書きしてしまった、いやいや、3人とも全く知らない人ですが、実際のところとても楽しい演奏会で、満足でした。
まず鈴木さんのシューマン、フモレスケ。フモレスケはねえ、良い曲なんですよねえ、なぜフモレスケを選んだのだろう、研究してるのかしら。シューマン研究してほしいですねえ、シューマン弾きになってくださいね! 勝手なお願いはともかく、演奏自体にはなんら不満もないんですが、やっぱカワイのパウゼって結構異様な空間なんで、天井がやたら低いサロンにフルコンを置くという謎のセンスなんですけど、もう、フモレスケ、全然、響きが楽しくなくて、しんどかった。ヤマハのアップライトの方が似合うんじゃないかって感じがして、うーんって感じでした。シューマンが合わないとかじゃないし、鈴木さんのスタイルでも子供の情景とかだったらもう少し合ってたかもしれないけど……まあわかんないけど。最後のアレグロの前の部分とかめっちゃ良かったのにな……もったいないわ、もっと良い機会で聴きたかったですね。フォルテピアノも学んでらっしゃるようですので、そういう方向でも究めていってもらって、活躍してほしいですね。
その点、パンフレットに「ショパンの音楽と親和性が非常に高いと感じるSK-EXで、私の最も好きな作品の一つであるこのピアノソナタを演奏させていただけること、長い間心待ちにしておりました」と書いた橋本さんは、全くそのとおりで、本日の会場、楽器の良さを活かしまくった演奏で大満足。力強い音から繊細な音まで、響きもきれいで、これはとても良いものを聞かせてもらいました。
宮地さんは尾高と黛という良いチョイス、服装もなんかよくわかんないけどかっちょいい服で、いいねえ。好きを究めてますって感じがして、なんか嬉しいですよ……気持ち悪いおじさんみたいな感想書いちゃった、まあおじさんなので……。尾高尚忠のソナチネ良かったなあ、配信で湯口美和さんの録音(↓)があるのを発見したので聴いています。良い曲だなあ。魅力を教えていただきました。黛の曲も、ブギウギとルンバを基にした曲、宮地さんの演奏も凄まじくて、感激しました。こういう曲をどんどん世に出してくれる音楽家になってくださるのを心から祈っています。
都内在住のクラシック音楽ファンです。コーヒーとお酒が好きな二児の父。趣味は音源収集とコンサートに行くこと、ときどきピアノ、シンセサイザー、ドラム演奏、作曲・編曲など。詳しくは→more