ギルバート指揮都響 第882回定期演奏会Cシリーズ

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Bruckner: Symphony No. 8


珍しく都響なんか聴きに来ちゃいました。日本オーストリア友好150周年記念ということで、モーツァルトとブルックナー。今年は記念イヤーなのでモーツァルト多くて結構ですね。先日のビュクナーの協奏曲も記念イヤーということでしたし。ブルックナーも好きですよ、それはもう、一時期ハマって、夜通し聴いたりしたものです、若い頃は……。今はもう徹夜とかちょっと、嫌ですね。


【ギルバート指揮都響 第882回定期演奏会Cシリーズ】
(2019年7月24日、東京芸術劇場)
モーツァルト 交響曲第38番 ニ長調 K.504《プラハ》
ブルックナー 交響曲第4番 変ホ長調 WAB104《ロマンティック》(ノヴァーク:1878/80年版)
指揮:アラン・ギルバート


率直な感想(いつも率直な感想しか書きませんが)、とてもいいブルックナー第4番でした。そりゃあ特にブルックナーの交響曲ですから、あれこれ好みももちろんあるんですが、演奏自体はさすがの高水準、ヴィオラの節回し、コントラバスの強弱の絶妙さ加減、何より傷の少ない管楽器に拍手です。1楽章の良い緊張感の長い維持、冒頭のトレモロとホルンも言うことなしです。ホルンは2楽章の後半と3楽章の前半で極僅かにご乱心気味だった以外はほぼ大きな怪我なし、ホルン以外の金管木管も上手かったですね。


4楽章コーダ(477小節目)からしばし激遅テンポだったので、弦の上下するトレモロに対しお疲れの管楽器が粘れずに走り気味に聞こえてしまうのが残念だったのですが、これ翌日もう1公演あるからきっと調整できるんだろうなあと思うと、ギルバートのやりたいようなたっぷりどっぷりねっとりコーダの良い幕切れができそうな感じですね。個人的にはあまりに遅いコーダは好みじゃないですし、他にも4楽章で言えば山型アクセントで第1主題トゥッティするLangsamer(43小節目~とか)の終わりから2小節目の2拍3連を異常に引き伸ばすスタイルとかも全く好みではないんですが、まあまあそれはそれとして、演奏自体はとても素晴らしいブルックナーだったと思います。あ、モーツァルトは特にコメントないです。良かったですよ。終楽章快速。そのくらいかしら。


僕は都響とか普段聴かないのでよく知りませんが、管楽器がこんなに上手なんだったら、ペンデレツキを呼んだときはレパートリー振らせるなんて大博打は控えていただき、ぜひピッツバーグ序曲をやってもらって、21世紀最高の演奏を歴史に刻むような取り組みに期待したいですね。


そういえば、芸劇に来たのってもしかすると子連れでズーラシアンフィルを聴きに来たとき以来な気がしますが、ホール至近の安いカフェが無くてちょっと困りました。いや、池袋駅なので、ほんの少し歩けば近くにはいくらでもあるんですが、そのほんの少しでも歩きたくないんですよ、暑いから。芸劇の中も日差しはないけど基本開放的なのでそれほど涼しくなくて、冷房効いてる2階のカフェは高級路線、となると、めっちゃ近くの外のカフェがスタバしかなくて、昼間は満席で入れず。やはりおじさんの居場所はルノアールしかないのか。うーん。やむなくホワイエにてコーヒーを飲む。

ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」
インバル(指揮)東京都交響楽団
オクタヴィア・レコード (2015-06-26)
売り上げランキング: 685

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Author: funapee(Twitter)
都内在住のクラシック音楽ファンです。コーヒーとお酒が好きな二児の父。趣味は音源収集とコンサートに行くこと、ときどきピアノ、シンセサイザー、ドラム演奏、作曲・編曲など。詳しくは→more

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