ショパンフェスティバル2019 in 表参道というイベントのリサイタルを聴いて来ました。黒田哲平さんという若いピアニストの方です。
【ショパンフェスティバル2019 in 表参道 黒田哲平】
(2019年5月27日、カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」)
ショパン:3つのマズルカ 作品50
ショパン:幻想曲 へ短調 作品49
黒田哲平:ショパンへのオマージュ ハ短調
黒田哲平:エレジー ロ短調
シマノフスキ:4つのポーランド舞曲より第1曲マズルカ 第4曲ポロネーズ
シマノフスキ:変奏曲 変ロ短調 作品3
アンコール バッハ 平均律クラヴィーア曲集第1巻より第22番
ショパン:12の練習曲 作品10 第12番 ハ短調「革命」
カワイのパウゼは130席しかないサロンです。天井が低い。こういうところでリサイタル聴くの久しぶりなので、ちょっと音の鳴り方に慣れるまで時間を要しました。ピアノはカワイだし(当たり前だけど)。ということで、マズルカの感想はあまりないんですが(ショパンフェスティバルなのに……笑)、僕の前の席の老婦人の話でも書いときましょう。マズルカ演奏開始の直前、ピアニストがよく見える位置に突然自分の椅子を横ずらしするという、なかなかなアレ。おかげで僕の席から黒田さんは全く見えず。まあ僕は別に見えなくても、聴こえればいいんですけどね。しかしなんとその老婦人、マズルカ開始数分で寝る。いやいやいや、心の中で「黒田さんを見たいんちゃうんかーい!」とツッコミ入れましたよ。
マズルカの後は黒田さんの自作曲、ショパンへのオマージュは、24の前奏曲20番のアレンジ。ブゾーニやラフマニノフもアレンジしていますね。ショパンが敬愛していたバッハのコラール前奏曲を意識したアレンジだとお話ししていました。次のエレジーも良い曲でしたね。シマノフスキはバリバリ弾いて、格好良かったです。変奏曲は圧巻のパフォーマンス。アンコールに平均律、もう1曲やろうかと出てきたところで拍手が消えそうになったのを苦笑しつつ、革命エチュード。これも創意工夫あふれるジェットコースターのようなアップダウン激しい演奏で、楽しいアンコールでした。
朝イチで国立新美術館の「ウィーン・モダン展」に行き、それからショパンフェスティバル、その後は神田やぶそばでさくっとお昼を食べてからの、淡路町の珈琲ショパンへ。ショパンを聴いてショパンに行くの、なんとかく気分がいいですね。
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都内在住のクラシック音楽ファンです。コーヒーとお酒が好きな二児の父。趣味は音源収集とコンサートに行くこと、ときどきピアノ、シンセサイザー、ドラム演奏、作曲・編曲など。詳しくは→more