2026都民音楽フェスティバル 日フィル

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昨年までは都民芸術フェスティバルという名前だったのが、今年から都民音楽フェスティバルに。寄席とか能楽とか演劇は今年から無くなったってことなのか? わからんけど。そのうち都のお金が出る芸術イベントもどんどん無くなってしまうんだろうなあ……と、納税者としてはせっせと参加しておきたいところ。今回も好きな曲ばかり。日フィル聴くのめっちゃ久しぶりだなあ。10年ぶりくらいかも!

【2026都民音楽フェスティバル 日フィル】
(2026年2月24日、東京芸術劇場)

外山雄三/管弦楽のためのラプソディ
ラフマニノフ/パガニーニの主題による狂詩曲 作品43
 ソリストアンコール:坂本龍一/Borelish
チャイコフスキー/交響曲第5番 ホ短調 作品64
 アンコール:シベリウス/アンダンテ・フェスティーヴォ

碇山 隆一郎 (Cond)/ 中野 翔太 (Pf)
日本フィルハーモニー交響楽団


まずチューニング中、五音音階が聴こえてきて、これから管弦楽のためのラプソディをやるぞ!という気合いが伝わってくる。いいね(笑) 僕はコンサートの1曲目にこの曲をやるの、すごく良いと思うんですよね。ウォーミングアップにぴったりだし、やっぱり日本の公金を使うイベントには邦人のいかにも和風な音楽を一つくらいやるのも悪くないでしょうよ、まあ別にこの曲でなくても、邦人作曲家の名曲を取り上げるのに良い機会だと思いますね、こういうイベントって。特に今回はフェスティバルであり、平日マチネでお客にも音楽玄人ではない有閑老人も多いことでしょうしなおさらです。チューニング中に先出ししてたそのトランペットも、迫力ある打楽器も、とても素敵で良い演奏でした。僕の近くの席のおじさんもノリノリだったわ(笑)

ラフマニノフは最近ピアノ・デュオの録音を聴いて、甘くてロマンチック優勢のものよりは渋めの作品や演奏の方が最近好きとか言ったそばから、なかなかに濃いロマンチック作品を聴いてしまうという……でも第7変奏とか第17変奏とかを、今の気分的にはこれだよなあと思いつつ楽しんで聴いていた。のだが、しかし結局第18変奏の美しさに撃沈。やはり圧倒的だわ。この変奏だけ取り上げて言えば、解釈としてはあまり今日の演奏は合わなかったはずだけども、いやはや、そういう次元ではないね。この曲の生演奏を聴いたのは12年ぶり。生きている間にあと何回この第18変奏の生音を浴びることができるのだろう。なるべく沢山聴きたいなと思いました。アンコールは中野さんが「ラフマニノフがパガニーニの曲から作った曲なので、坂本龍一がラヴェルの曲から作った曲を」と説明してBolerish。正直、曲としては全然アレな曲なんですが、まあそういう意図というか文脈があるならね。また今回は濃い音楽ばかりなので、良い箸休めになったかもしれない。美しい響きでした。

チャイコフスキーの5番は本当に素晴らしかったわ。地に足ついた、骨太の演奏。少しゆっくりめではあるけどダレない。丁寧に聴かせてくれるのがいい。木管も気持ち良く鳴る。変にスマートではなく厚みを感じるフレージングがチャイコフスキーの交響曲によく合う。低弦もいい具合に空気を震わしてくれるし、金管も自重しないでビンビン。これがラザレフ仕込みか!?と勝手に言っていいのかは知らないけど、ドイツ・ロマン派交響曲ではない、チャイコフスキーの交響曲にあってほしい音が沢山あって、それを聴けたのは嬉しい限りです。とはいえキリキリに締め上げて無理くりな絶叫のオーケストラってこともなく、良いオケだなあと。大満足の演奏でした。この曲の後にアンコールなんてあまり要らないと思うけども、今日はフェスティバルだし、アンダンテ・フェスティーヴォで良いじゃないですか。チャイコフスキーの5番とも相性良いですね。いやー、ブラボーブラボー!

ラ・ヴァルス-ラヴェル&コリリャーノ・ピアノ作品集-
中野翔太


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Author: funapee(Twitter)
都内在住のクラシック音楽ファンです。コーヒーとお酒が好きな二児の父。趣味は音源収集とコンサートに行くこと、ときどきピアノ、シンセサイザー、ドラム演奏、作曲・編曲など。詳しくは→more

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