「ミロ展」記念コンサート vol.4 中野翔太

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今年も東京・春・音楽祭、ミュージアムコンサートの季節がやってまいりました。毎年大体ミュージアムコンサートしか行かないという……(笑) よく知らないけど、一応東京春祭ってオペラが売りなんですかね? オペラも見たいんですけど、まあ、演奏会形式なので今回はパスで。3月25日現在、さくらはほとんど咲いてないですが、もう咲きますね。上野公園はお花見客もいっぱいいました。


【「ミロ展」記念コンサート vol.4 中野翔太】
(2025年3月25日、東京都美術館 講堂)

サティ:
 3つのジムノペディ
 6つのグノシエンヌ
 ヴェクサシオン
 《星たちの息子》への3つの前奏曲
 ジュ・トゥ・ヴー

アンコール 坂本龍一:MUJI2020

ピアノ:中野翔太


東京都美術館で開催されている「ミロ展」の記念コンサートのうちの一つ。ミロはスペインの画家ですが、パリの前衛に触れ影響を受けています。サティのピアノを聴いたこともあったかもしれないですね。


中野さんはサティの楽譜の面白さや、指示の内容を具体的に説明してから演奏。楽譜を見ながら聴いてほしかったと言っていましたが、春祭くらいのノリのコンサートなら全曲とは言わなくても、何曲かは楽譜配れたかもしれないですね。サティの不可解な指示を、ちゃんと言葉通りに実現していく真面目なスタイルで、雰囲気オシャレ巴里ピアノとは一線を画した、あくまでもリサイタル然とした演奏。上の階のカフェでやるならもっとふわっとしてほしいですし、それこそカフェなら飲み物とお菓子もほしいところですが、講堂なので。アカデミックな演奏、楽しみました。ちょっとお客さん少なかったのが残念だなあ、やはり上野なら珈琲王城とコラボしてアンティークな感じにして都美の2階ラウンジ使ってお茶しながらにしたら即完売なのでは? パリのカフェでーすって。まあ冗談はともかく、今回は珍しい曲も聴けたし、満足です。


「1時間コンサートって聞いてたからアンコール用意してないんですけど」と言っていた中野さんが、「坂本龍一さんが好きで、サティっぽい曲があるので」と言って弾いてくれたMUJI2020という曲、これが本当にサティっぽくて、良いアンコールでした。無印良品のCMの曲だそうです。ジュ・トゥ・ヴのあとに聴くとなおさら似ている。僕は坂本龍一の曲にも、無印良品にも詳しくないので、全く知りませんでしたが、こういうチョイスは斬新で良かったなあ。マジでノープランでアンコールにこの曲が出るなら、中野さんのセンスすごいわ。無印のCM動画見つけたので貼っておきましょう。


ミロ展も見ました。お花見シーズンだし激混みだったらどうしようと思ったけど、普通に入れたわ。ミロ、そこまで人気ではないのかしら? 展示の数も多く、見応えありました。みんなもっと、ミロを見ろよ!


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Author: funapee(Twitter)
都内在住のクラシック音楽ファンです。コーヒーとお酒が好きな二児の父。趣味は音源収集とコンサートに行くこと、ときどきピアノ、シンセサイザー、ドラム演奏、作曲・編曲など。詳しくは→more

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