オーケストラの日2025 オーケストラの日祝祭管弦楽団コンサート

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3月31日はオーケストラの日だそうです。日本オーケストラ連盟が決めたらしい。み(3)み(3)に(1)一番」「み(3)み(3)にいい(1)ひ」と読む語呂合わせとのこと。この日に首都圏のプロオケ13楽団(と今年はオーケストラ・アンサンブル金沢)より集った楽員による特別な楽団、オーケストラの日祝祭管弦楽団がコンサートをするのも恒例行事だそうです。知らなかった。ブログだけ長くやってるけどそういうの何も知らないんだよ、僕は(笑) 昨年は4年ぶりの開催だったそうです。


【オーケストラの日2025 オーケストラの日祝祭管弦楽団コンサート】
(2025年3月31日、東京文化会館大ホール)

エルガー エニグマ変奏曲よりニムロッド(秋山和慶氏への献奏)
J.シュトラウス 『こうもり』序曲
J.シュトラウス 『こうもり』より「侯爵様、あなたのようなお方は」 
ドニゼッティ 『愛の妙薬』より「人知れぬ涙」
ヴェルディ 『リゴレット』より「慕わしい人の名は」
プッチーニ 『トスカ』より「星は光りぬ」
ヴェルディ 『椿姫』より「乾杯の歌」
ベートーヴェン 交響曲第7番
 アンコール ベートーヴェン トルコ行進曲

指揮:太田弦
コンサートマスター:山本友重
ソリスト&司会:清野友香莉(ソプラノ)、城宏憲(テノール)

ミロ展のコースターも一緒に。
赤くて大きいチーバくん。


東京文化会館はちょっとしたお祭りのように、ロビーに各オーケストラがブースを出していました。都響がコースターを配っていたのはナイスですね、新年度も好スタートを切れますね、と……。あとN響が謎のどーもくんステッカーをくれた。彼の指揮でモーツァルト聴いてみたいですね。どーもくんは来ていませんでしたが、チーバくんが千葉交響楽団の応援に来ていました。登場するとき、まだママに抱っこされた小さい子がチーバくん見てギャン泣きしていたのも微笑ましい。僕は結構、ゆるキャラ好きなんですが(推しはポテくまくんです!)、チーバくん生で見るの初かもしれない。いや、単に忘れてるだけかも。真っ赤でデカいからインパクトあるなあ。


まず客層に驚きました。若い人が思っていた以上に多い。すごい。春休み効果か。何か招待とかあるのかしら? 中高生くらいの子はもちろん、小学生低学年くらいの子も結構いたわ。もちろん保護者と一緒にね。来年はうちの子も連れていこうかしら。日本のオーケストラの未来は明るい!いやしらんけど。さすがに先日仙台で聴いたオケカツほど若者中心ではないですが、若い人が多めでびっくりしました。どういう人達なんだろうと思っていたけど、後半のベートーヴェンでは楽章間拍手もあったし、もしかすると普段あまりオケを聴きに来ない人たちも多かったのかもしれない。広く普及に貢献している、良いイベントなんですね。


はじめに偉い人が出てきて挨拶、本公演を指揮することになっていた秋山和慶さんが1月に亡くなったことをお話しして、エルガーのニムロッドを献奏すると。僕は秋山さんの指揮は2回しか実演聴いていないので(東響広響)、あれこれ語ることはありませんが、日本のオーケストラ界を支えた大指揮者へ感謝と哀悼。愛ある献奏でした。


秋山さんから変更になった太田さんという指揮者についても、僕は詳しく知りませんが、以前九響のスターウォーズやるチラシをネットで見たときは「そんなとこ持ったら指揮者様の大事な指が消し飛ぶぞ」と心配したわ、でも大丈夫だ、今日は指揮棒なしで振ってました。太田さん、真面目そうな雰囲気なのに、シスの暗黒卿だったのか。


こうもり序曲から始まり、二期会の歌手の方がゲストでアリア。祝祭感があって良いですね。選曲もバランス良く、最後は乾杯の歌で華々しくフィニッシュ、素敵でした。お二人は司会も務め、曲の解説や太田さんへのインタビューなどもしていました。今日のオーケストラはスポーツで言う日本代表チームみたいと語る太田さん、師匠は尾高忠明さんと高関健さんだそうですが、もうめっちゃ、指揮スタイルが師匠のスタイルそのまんまって感じ。途中から指揮姿が気になってしまって、多分演奏自体は素晴らしかったと思うのですが、見ている方としては結構しんどかった。あまりに力点をえいやえいやとし続けるから、実際の音楽はそうでもなかったような気がするにもかかわらず、徹底したダウンビート強め音楽のように聴こえてきてしまう。まあ意図してそうしたかったというならもう、仕方ないんですけど。太田さんが若くてパワフルだからなおさらね。はい!えいや!どっこいしょ!なベートーヴェンって感じでしたね。そういう意味ではアンコールにマーチが来て笑ってしまった。ぴったりじゃないか!そのまま突き進め!なんて思っていたら、曲の途中で指揮者が去る演出。マジか。それまでが洒脱だったらカッコいいけど、力相撲な交響曲の後では興醒め、ううー、ダサいよー、中高生の吹奏楽部の寸劇かよ……でもでも、こういうのを喜ぶファンも、今日はきっと多かろうと自分に言い聞かせる。太田さんが自分の子や孫くらいの年齢なんだというファン(仮)が「今日もぴょんぴょん跳ねて指揮して、すごかったわ、素敵だったわ」とか「最後に曲が終わる前に去っていくの、とってもお茶目だったわ」とか言ってキャーキャーするなんてこともあろうよ、と。それと同時に、2013年のラムルー管の演奏会で指揮者のカルイがアンコールにカルメンやって客席の拍手を煽り皆がノリノリで拍手をしている最中にサッと指揮台を下り、投げキッスしながら颯爽と去っていったイケオジ演出を思い出してしまい、ああ、なんか余計に虚しい気持ちになってしまった。別にフランスと比較する必要はないけども、やはり今日は「日本の」オーケストラの日だ、こちとら日本代表オケなんだぞと、変に納得しちゃうという。前半はオペラガラで欧州っぽさもまだあったけどね。そして去っていった太田さんはアンコール終わったら戻ってきたよ。いやいや、この、アンコール曲中に去っていく演出はさ、戻ってきたら意味ないだろう、去り際の美学のためにあるんだろ……とさらに虚しい気持ちになる。がしかし、太田さんが「この演出は秋山先生がやりたいということで、そういうアンコールの選曲なんです」とアナウンスしたので、うーむ、秋山先生がそう言ってたならもう今日は仕方ない、誰も何も文句言えんわと、再び自分に言い聞かせる。まあでもな、確かにベートーヴェンのトルコ行進曲でゆっくり去っていく秋山さんを想像すると、なんかなんとも言えない、それこそ「日本のオーケストラを作ってきた老巨匠の去り際」感があるわな。去ったあと戻ってきたら意味ないと言ったけど、きっと秋山先生なら、去った後も万雷の拍手で引っ張り出されて一般参賀、求められて戻るのならそれはそれでね。そんな様子を想像させてくれたという点で言えば、太田さんは今日はめちゃ良い仕事したのかもしれない。ベートーヴェンもね、多分僕がもう少し精神修行すればちゃんと聴けたんでしょう。まあ別に僕も特別耳が良いわけじゃないし。素人の感想です。全体的には客席は大盛り上がりだったので良かったんだと思います。太田さんはぜひ、これからの日本のオーケストラを支えていってくださいね!


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Author: funapee(Twitter)
都内在住のクラシック音楽ファンです。コーヒーとお酒が好きな二児の父。趣味は音源収集とコンサートに行くこと、ときどきピアノ、シンセサイザー、ドラム演奏、作曲・編曲など。詳しくは→more

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