Baroque Favorites

ジャック・ルーシェ・トリオ:バロック・ヒッツ


バロック・ヒッツという名の通り、バロックの名曲の詰め合わせ。
大体ひとつのアルバムにつき一人の作曲家に焦点を当てているジャック・ルーシェにしては、なかなか珍しいアルバムだ。
名曲集なだけあって、知名度の高い曲も多く、聴きやすい仕上がりとなっている。しかし全部が全部超有名曲という訳ではないので注意。某有名ジャーナルには「一度は耳にしたことのある有名曲ばかりなので入門編にも最適な1枚」などと書いてあるが、これ全て耳にしたことがある方は間違いなくクラシック・ファンだと思う。
ヘンデル、スカルラッティ、マルチェッロ、アルビノーニ、マレらの名曲があるが、何といっても一番はパッヘルベルのカノン。
これを聴くためにある1枚と言っても過言ではない。この超有名曲のジャズ・アレンジは絶対に逃せないだろう。このベース・ソロは聴き惚れる。
ベノワ・デュノワイエ・デ・セゴンザック(ベース)、アンドレ・アルピノ(ドラム)とジャック・ルーシェ(ピアノ)の第三期ジャック・ルーシェ・トリオの演奏。


ヘンデルは名曲のハープシコード組曲第2番のサラバンド、歌劇「セルセ」のラルゴ、オルガン協奏曲第13番「カッコウとナイチンゲール」。
サラバンドとラルゴは説明不要だが、「カッコウとナイチンゲール」は知らない人もいるかもしれない。この2楽章は鳥の声の模倣で有名で、トリオの演奏も非常に楽しい。トロピカルな雰囲気に、可愛い鳥はどこへやら。アルピノのソロも激しい。
マレは「聖ジュヌヴィエーヴ・デュ・モン教会の鐘」、マルチェッロはオーボエ協奏曲。マレはクールなアレンジでオススメ。マルチェッロもボッサ風・或いはスタンダードなジャズ・ワルツで、品があって良い。
あまりこういうことは大きな声で言いたくないが、正直スカルラッティのソナタは原曲より良い。まあ冗談。
パッヘルベルのカノンと並んで知名度の高い、アルビノーニのアダージョが収録されているのも嬉しい。僕としては、さんざん上でカノンを奨めておいて言うのもなんだが、アレンジはこっちの方が好みだ。
カノンとアダージョだけでも聴く価値はあると思う。バロックファン必聴の1枚。

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