ウィーン・モーツァルト・コンサート

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モーツァルト生誕250年記念 エターナル:モーツァルト


これはあまり真面目なコンサートだと捉えない方が良いのですね(笑) 奏者たちからは、聴衆を楽しませようという意気込みが伝わってきます。聴衆はおそらくほとんどが観光客でしょう。パンフレットも各国語で書かれ(もちろん日本語もあります)、外国人大歓迎、写真撮影も大歓迎(?)なムードでした。いや、写真OKなのかはわかりませんが、18世紀の歴史的な衣装に身を包んだ奏者たちが舞台に現れると、写真を撮り出す人多数。演奏が始まったら、スマホでムービーを撮る人も。これは観光客向けの、しかし一流のショウなんですね。音楽の都を訪れた人に、世界一有名なホールで、楽しい音楽の思い出を残したい、そんな意図があるんだと思います。奏者たちは皆笑顔です。なんて素晴らしいエンターテイメントでしょう。


曲目は、モーツァルト
交響曲第35番 ニ長調「ハフナー」KV 385より、第4楽章
歌劇「ドン・ジョヴァンニ」KV 527より、
ドンナ・エルヴィラのアリア「なんというふしだらな」
ドン・ジョヴァンニとツェルリーナの二重唱「お手をどうぞ」
ドン・ジョヴァンニのアリア「酒で頭がかあっとなるまで」
ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調 KV 219より、第2, 3楽章
アイネ・クライネ・ナハトムジーク KV 525よりより、第1楽章
オーボエのためのアダージョ ハ長調 KV 580a
トルコ行進曲 KV 331
歌劇「フィガロの結婚」KV 492より、
序曲
フィガロのアリア「もう飛ぶまいぞ、この蝶々」
伯爵夫人のアリア「楽しい日々はどこへ」
交響曲第40番 ト短調 KV 550より、第1楽章
歌劇「魔笛」KV620より、
パパゲーノのアリア「私は鳥刺し」
パパパの二重唱
【アンコール】
ヨハン・シュトラウス2世 美しく青きドナウ
ヨハン・シュトラウス1世 ラデツキー行進曲
【指揮】マルティン・ケルシュバウム
指揮者をエルンスト・オッテンザマーさんが務めるときもあるそうです。


曲目はモーツァルトの名曲からの抜粋。案内によれば、「当時のコンサートでは、交響曲や協奏曲の各楽章をピックアップ演奏し、合間にオペラのアリアやデュエットを紹介するのが一般的でした。当時「音楽アカデミー」と呼ばれたコンサート形式では、最高のエンターテインメントを実現するため、様々な作曲家の作品から、最も人気の高い名曲のみが選び出されたのです」とあります。特に素晴らしかったのは「魔笛」ですね。もちろん歌手もオペラの衣装で登場。舞台上を駆け巡って、目で見ても楽しませてくれました。また歌声が響くこと響くこと。楽友協会ホールの音響はたまりませんね!

モーツァルトだけだと思っていたら、アンコールになんと「美しく青きドナウ」が。ウィーンに来た人へのサービス精神! 感動ですね。ドナウが終わって、指揮者が下がり、カーテンコールで戻ってくるときには、指揮者が太鼓を持って登場。そしてこのホールで最も有名なリズムを叩き始める訳です。ウィーンに来た人へのサービス精神(二度目)! もちろん、指揮者はその後聴衆に向かって指揮をするのですよ。楽友協会ホールに来ている人なら、誰もがこのホールでラデツキーの手拍子をしたいはずです。そんな憧れを、ウィーン・フィルではありませんが、こんな形で叶えてくれるとは、嬉しいものですね。大満足のコンサートでした。

 

100曲モーツァルト =10枚10時間3000円= 100曲モーツァルト =10枚10時間3000円=
オムニバス(クラシック),コシツェ・ティーチャーズ合唱団,コールズ(プリティ),ハンガリー放送合唱団,エーデル四重奏団,ヤンドー(イェネ),シェベシュチェーン(ヤーノシュ),ブタペスト・ファイローニ管弦楽団,カペラ・イストロポリターナ,ガブリエル(マルティン),ウィーン・モーツァルト・アカデミー

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Author: funapee(Twitter)
都内在住のクラシック音楽ファンです。コーヒーとお酒が好きな二児の父。趣味は音源収集とコンサートに行くこと、ときどきピアノ、シンセサイザー、ドラム演奏、作曲・編曲など。詳しくは→more

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