上岡敏之指揮新日本フィル 定期演奏会 ルビー第19回

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ヴェルディ:オペラからのバレエ音楽全集


2019年のコンサート初めは、上岡指揮/新日フィル。珠玉の名曲集という感じで、新年1発目にはとても良いですね。期待のベリオ編曲ブラームス。


【上岡敏之指揮新日本フィル 定期演奏会 ルビー第19回】
(2019年1月18日、すみだトリフォニーホール)
ヴェルディ:歌劇『シチリア島の夕べの祈り』バレエ音楽「四季」より「冬」
ケルビーニ:歌劇『メデア』序曲
ブラームス:ヴィオラ・ソナタ 第1番 ヘ短調op. 120-1(管弦楽編曲:L. ベリオ)
ロッシーニ:歌劇『泥棒かささぎ』序曲
ポンキエッリ:歌劇『ラ・ジョコンダ』バレエ音楽「時の踊り」より「昼の時の踊り」
ヴェルディ:歌劇『アイーダ』より「小さなムーア人奴隷の踊り」「舞踏音楽」
プッチーニ:歌劇『マノン・レスコー』間奏曲
ヴェルディ:歌劇『オテロ』より「舞踏音楽」
ヴェルディ:歌劇『シチリア島の夕べの祈り』バレエ音楽「四季」より「春」
 アンコール エネスク:ルーマニア狂詩曲第1番 イ長調 作品11-1
指揮:上岡敏之
ヴィオラ:篠﨑友美


イタオペによる冬から春へ、というコンセプトだそうです。そこに組み込まれるブラームスが謎ですが、イタリア人編曲ですし、段々明るくなる曲なので、まあそういうことで(笑)ごめんなさい、それ以上深いことは僕にはわかりませんが、演奏は大変素晴らしく、味わい深いものでした。地味な曲かもしれませんが、イタオペの派手な曲たちに挟まれて、これがまたとても良いアクセントなんですね。選曲の妙でしたね。珍しい曲を聴けました。ヴィオラの篠崎さんには拍手です。


泥棒かささぎ、クラシックを聴き始めた頃から好きな曲ですが、もしかすると生で聴いたの初めてかもしれません。スネアは上手・下手に1台ずつで、片方がトラディショナルグリップ、もう片方がマッチドグリップという、しかも表現にも個性があり、なかなか面白かったです。時の踊りも昼の踊りだけ、あんなに短いのをさらっと差し込む、組曲のよう。年始のコンサートにぴったりですね。そういう名曲ももちろん素晴らしかったですし、何より熱演だったマノン、驚きました。いやあ良かった。


大トリのシチリア島の夕べの祈り、フルートがとちってちょっと興ざめしてしまいましたが、アンコールで挽回。木管が大活躍、テクで魅せる、ヴィルトゥオージをアピール全開、うーん、とっても楽しかったです。アンコールが1番長かったんじゃないでしょうか。他が短いですし……(笑)


それにしても、上岡さんの指揮姿はかわいいですね!まるで那須川天心のパンチを華麗に避けるメイウェザーようなスウェーに、時折見せる氷室京介のような腕の動き、新年1発めからめでたいものを見れました(笑)

チャイコフスキー:交響曲第6番 「悲愴」、ラフマニノフ:交響詩 「死の島」/上岡敏之(指揮)新日本フィル
上岡敏之(指揮)新日本フィル
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Author: funapee(Twitter)
都内在住のクラシック音楽ファンです。コーヒーとお酒が好きな二児の父。趣味は音源収集とコンサートに行くこと、ときどきピアノ、シンセサイザー、ドラム演奏、作曲・編曲など。詳しくは→more

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