チェンバーミュージアムガーデン、室内楽好きにはたまらないですね。聴いてみたいものは数あれど、予定的に唯一行けるコンサートへ。
【サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン 服部百音の室内楽】
(2019年6月7日、サントリーホール ブルーローズ)
ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第2番 ホ短調 作品67
プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第1番 ヘ短調 作品80
アンコール ビゼー(ワックスマン編):カルメン幻想曲
ヴァイオリン 服部百音
[ソナタ]ピアノ 青柳晋
[三重奏]チェロ 奥泉貴圭
ピアノ 坂口由侑
いやはや、大変満足しました。服部百音さんですか、覚えました。骨太な音でグイグイ弾くショスタコ、プロコ、良いですねえ。渋い音色もあれば、澄んだ高音もまた素敵で、特にプロコフィエフは圧巻の演奏でした。2曲ともソビエトのあの暗さや、その中で射す一筋の光や歌がある、似たような雰囲気の曲でしたので、百音さんやアンサンブルのメンバーが表現したいものがとてもわかりやすく伝わりました。
ショスタコーヴィチのピアノを務めた坂口さんは17歳の高校3年生だそうです。ひえー。めちゃ上手かったですね。百音さんから「音も見た目も貫禄ある」と紹介されていました。プロコフィエフは百音さんが事前に曲紹介しましたが、とても好きな曲だそうで、内容たっぷり盛りだくさんの曲ですが、どんな場面でも精力的に弾きこなすぞという勢いがあって、飽きることなく聞けました。まあ、おねんねしてるお年寄りもそこそこいらっしゃいましたが。2曲とも寝てるおっさんとかいましたからね、難しかったですかね。まあそれは置いといて、逆にモーツァルトとかベートーヴェンのソナタをどんな風に弾くのかも気になりました。
それにしてもヴィルトゥオーゾですね、ぶっ続けでやった後のアンコール、カルメン幻想曲はお見事でした。青柳氏も、もちろんプロコのピアノもよくヴァイオリンとマッチしていましたが、音も外見も、バリバリのカルメンの方が、ニヒルなスタイルよくよくお似合いでございます。また百音さんの何とも言えない独特なMCも良かったです。結構笑いとってましたね、これはやり手ですね(笑)
ユニバーサル ミュージック (2015-06-03)
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都内在住のクラシック音楽ファンです。コーヒーとお酒が好きな二児の父。趣味は音源収集とコンサートに行くこと、ときどきピアノ、シンセサイザー、ドラム演奏、作曲・編曲など。詳しくは→more