サントリーホール オルガン プロムナード コンサート

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都合がつけば何度でも行きたいと思っているサントリーホールのオルガンコンサート。月に1回くらいあるのかな。大体は予定が合わなかったり、そもそも存在を忘れていたりして行けないことが多いのですが、今回は予定が合ったのと、ちょっと有名な奏者が来るのでぜひともという気持ちも強く。ヨハネス・スクドリク、色んな録音でも名前を見かける名手ですね。

【サントリーホール オルガン プロムナード コンサート】
(2024年5月16日、サントリーホール)

テーマ「有名なトッカータと編曲作品」
J. S. バッハ:トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調 BWV 564
ラフマニノフ/スクドリク 編曲:ヴォカリーズ 作品34-14
ヴィドール:オルガン交響曲第5番 ヘ短調 作品42-1 より 第5楽章「トッカータ」

オルガン:ヨハネス・スクドリク


アークヒルズのスタバでダラダラしていたらホール入口上方のパイプオルゴール演奏に間に合わず、来たときには鳴り終わる頃だった。残念、そういう日もあるさ(笑) ホールの中に入ると舞台上にオルガンが置いてある。リモートコンソールというやつですね、舞台上で弾ける、パイプオルガンのリモコン的なやつ。あまり詳しくないんですが、オケと合わせるとかではなく、オルガンのソロコンサートでもリモート使うのはよくあることなのかしら。開演前には周囲から「今日は小さいオルガンなんだね」とか、終演後には「音がデカかったな」という他のお客さんの声が聞こえたので、そりゃまああの壁にあるデカイやつから音鳴ってるからな、と話しかけることはしませんでしたが……多分知らない人は「ステージ後ろにどでかいパイプオルガンがあるのに、それを使わないで今日はステージ上の小さいオルガンで弾いてて、そんで小さい楽器の割にはデカイ音だったな」と思っていたかもしれない。案外そういう人も沢山いたかもね。


バッハのBWV564から。上手かった、と思う、詳しくわかんないけどね。弾けてないんじゃないかと思うようなとこもあったけど、速過ぎて聴き取れないし、正直、音楽の流れとタメの感覚がよくわからんかったわ。手癖的に(?)行けるとこは超速に流れるし、タメは手も足も音楽的理由というか演奏上の必要でタメてるように聞こえて、いまいちグッと来なかったなあ。まあでも、オルガン生演奏ってそういうもんなのかな。ブゾーニ編曲みたいななめらかフレージングばかり想定するのは間違いだろうしね。
スクドリク編曲のラフマニノフのヴォカリーズ、これもオルガンで聴くなんて珍しいから結構期待していたんですが、マジで全くわからんかった。いや、元の曲が良いからどうしても綺麗なメロディは出てくるけど、サントリーホールのオルガンに慣れてないからなのか、編曲の妙技なのか知らないけど、やっぱり意味不明なところでぶった切るし、音量もわざとなのか何なのか突然デカかったり聞こえるべきメロディが消えかけたりして不安定だし、いまいちだったなあ。まあオルガンへの理解が足りない僕が不慣れなんでしょう。
ヴィドールの曲もえらい勢いで進んでびっくり。超絶技巧、なのかもしれない。デカイ音と凄い勢いで圧倒、というのはオルガンの醍醐味でもある。ですが、1,2曲目で気分的にあまり乗れなかったのもあり、そこそこの感動で終わってしまった。そういう日もあるさ。
後でネットで検索したら、この翌日(17日)はオペラシティでビジュアルコンサートという、演奏の様子を撮影してスクリーンに映しながらやる演奏会があるらしい。演目はバッハのトッカータとフーガニ短調BWV565、フランクの前奏曲、フーガと変奏曲、リストのバッハの名による幻想曲とフーガに、スクドリクの即興演奏らしい。えー、絶対こっちがメインじゃん、サントリーの方のテーマで「有名なトッカータ」とか言ってるのに、翌日やるトッカータの方が百倍有名なトッカータって。なんでやねん。フランクもやるし。即興も聴きたかったわ。多分即興、凄いんだろうな。

French Symphonic Organ Music
Skudlik, Johannes


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Author: funapee(Twitter)
都内在住のクラシック音楽ファンです。コーヒーとお酒が好きな二児の父。趣味は音源収集とコンサートに行くこと、ときどきピアノ、シンセサイザー、ドラム演奏、作曲・編曲など。詳しくは→more

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