サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン プレシャス 1pm Vol.1 青春ブラームス

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今年もサントリーホールのチェンバーミュージック・ガーデンの季節ですね。なんて言うほど行ってないんですが。4年ぶりでした……そんなに間隔空いてたか。マジかー。午前中に六本木で所用を済ませた後はスタバでホットコーヒーを飲んだのですが、溜池の方に歩いていたら暑い暑い。夏みたいな日ですね。コンサート終わったら今度はアイスコーヒーにしました。

【サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン プレシャス 1pm Vol.1青春ブラームス】
(2023年6月5日、サントリーホール ブルーローズ)

ブラームス:スケルツォ ハ短調 WoO 2
ブラームス:6つの歌曲 作品3 より 第5曲「見知らぬ土地で」、第6曲「リート」(チェロとピアノ用編曲)
クララ・シューマン:ピアノ三重奏曲 ト短調 作品17 より 第1楽章
ブラームス:ピアノ三重奏曲第1番 ロ長調 作品8(改訂版)
 アンコール ブラームス:ピアノ三重奏曲第3番 ハ短調 作品 101 より 第3楽章

ヴァイオリン:中村太地
チェロ:辻本玲
ピアノ:佐藤卓史

「青春ブラームス」という興味深いテーマ。ブラームスが若い頃に作った音楽を中心に、ということです。まずは中村さんのヴァイオリンと佐藤さんのピアノでスケルツォ、F.A.E.ソナタの曲ですね。佐藤さんの解説付き。1曲目から迫力があって素敵です。続く6つの歌曲はチェロとピアノの編曲。これがとても良かった。美しい。ブラームスの歌曲って良いですよね。そして辻本さんがやりたいと言ったというクララ・シューマンのトリオ。僕も大好きな曲です。この曲を初めて知ったのは学生の頃で、まさに僕にとっても青春を思い出す曲です。聴いてすぐに好きになりました。当時はハマっていて、散歩するときやランニングするときによく聴いたなあ……今もこの曲を聴くとそのときの公園や通り道の風景を思い出します。1楽章だけでしたが、聴けて良かったです。できたら全楽章聴きたかったなあ。


メインはブラームスのピアノ三重奏曲第1番、これ本当に良い曲なんですよね。なんというか「澄んだブラームス」って感じで。じゃあ他が淀んでるのかというと、そういうつもりでもないんですが。演奏もとても素晴らしくて、文句なしですね。というか、こんなナイスなブラームスのプログラムを、こんなお安く聴けるなんて、文句の言いようもないわ。チェンバーミュージック・ガーデン最高だな。1時間あれば十分。そうそう、メインのトリオ1番も、歌曲アレンジも、アンコールの3番もそうでしたが、とにかく緩徐楽章がとても綺麗で満足。皆さん演奏もパワフルだし、曲もブラームスなのでバリバリ弾くのももちろんカッコいいですし、今日は特に、若いブラームスの熱量がまたこんな暑い日とぴったり合っていたんですが、ゆっくり歌ったときの響きが、ブルーローズで聴くのに合うなあと、シャンデリアの煌めきを眺めながら堪能させていただきました。東京のブラームスザールだなあ、なんてね。良いトリオですね。辻本さん流石だなあ、素晴らしかったわ。佐藤さんのピアノも、今度はシューベルトのソロとか聴きたいですね。とても良い時間でした。


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Author: funapee(Twitter)
都内在住のクラシック音楽ファンです。コーヒーとお酒が好きな二児の父。趣味は音源収集とコンサートに行くこと、ときどきピアノ、シンセサイザー、ドラム演奏、作曲・編曲など。詳しくは→more

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