感想と言っても素人なので大したことはない。それに海外オケの来日公演を聴くのもずいぶん久しぶりです。子どもが大きくなるまでなるべく平日昼以外のコンサート鑑賞は控えて、夜は子どもたちと過ごす時間を優先させてきたんだけど、もうだいぶ育ってきたし、習い事で子どもたちの帰りが遅い日なんかもあるし、そこまで徹底しなくても良くなってきた。ただ何より最近は、妻がMrs.GREEN APPLEというバンドのファンになって自分もライブ行くもんだから、僕の趣味のコンサートにも行かせて、これで諸々フェアにしたいと企んでいるのだろう……というのが大きいかも。まあなんでもいいけど。おかげさまで聴きにこれました。サラステ&ヘルシンキ・フィル聴けるの嬉しいなあ!
【サラステ指揮ヘルシンキ・フィル 来日公演】
(2026年10月14日、東京オペラシティコンサートホール)
シベリウス:
・組曲「ペレアスとメリザンド」op.46より 第1曲「城門にて」、第2曲「メリザンド」、第7曲「間奏曲」、第8曲「メリザンドの死」
・ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 op.47
・ソリストアンコール
ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲 ハ長調
・交響曲第5番変ホ長調 op.82
・アンコール
鶴のいる風景 Op.44-2
組曲「カレリア」Op.11 より第3曲「行進曲風に」
ユッカ=ペッカ・サラステ(Cond)
東 亮汰(Vn)
ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団

この来日ツアーは「ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団 with 角野隼斗」と銘打っていますが、今日のオペラシティ公演は角野さんなし。チケ取りしたの先月くらいだったので、角野さんが出る回だったら完売だっただろうなあ。しかもこの日はサントリーホールで藤田真央さんとタカーチ=ナジ指揮ヴェルビエ祝祭があったので、そっちに流れた人も多かったと思います。おかげでチケット取れたんですが。
ペレアスとメリザンドからの抜粋で開始。第1曲は開始から弦楽がブワッと広がるので、ヘルシンキ・フィルのその美しく厚みある弦奏を堪能できて感激。好きなんですよね、こういうオケの音。CDはもちろん、Helsinki-kanavaの配信でも親しんできた、素晴らしい音色を生で聴けて嬉しい限り。コントラバスのなんというんでしょうね、ゴワッとしてるのに澄んでいるというか……不思議だ。ヴァイオリン協奏曲は東亮汰さんというお若いヴァイオリニストの方で、誠実で至極真っ当なスタイルが曲とよくマッチしていました。あまり東さんのこと知りませんし、言い方合ってるかもわからないけど、とても献身的な演奏だったと思います。オケと張り合おうというより、ひたすらシベリウスと北欧のオケに対して最大限のリスペクトでもって全力を捧げていた印象でした。そういうのも良いですよね、特にこの曲はね。ソリストアンコール、今日のプログラムでシベリウス以外をやるのは禁忌だろうし何を弾くんだろうと思っていたら、ヴィオラのトップの方が出てきてデュオ。ベストな選曲ですね!
交響曲第5番はさすがとしか言いようのない、素晴らしい演奏でした。うおお!ファゴット最高! 金管も柔らかいけど力強さがあって良い雰囲気だったなあ。2楽章ピッツィカートの揃い様とニュアンスからは、この曲がオケにとってどれだけ大切で、手中に収めているかが伝わりますね。サラステも変に仰々しくなく、でもスケール大きくパワフルさも感じられる、十全な交響曲にしていたと思います。やっぱり5番は感動するなあ。そんなにたくさんコンサート通いしていないのに今年はヴァンスカ/都響でシベリウスの1番と4番聴いてシベリウス満足しましたが、やっぱり5番は良いねえ! アンコールはサラステが客席の方を向いて「鶴」と言ってくれました。ありがたいほどに良いチョイスですが、そんなに一般的な知名度が高い方ではないので客席の反応薄くてサラステが「?」みたいなリアクションしてたわ。多分「フィンランディア」と言っていたら大盛り上がりだっただろう(笑) さらにカレリア行進曲までやってくれて大満足。いやあ、良かった良かった。
終演後はサイン会もあって列が出来ていました。ちょっと欲しくなったけどスルーして帰宅。サラステの大ファンではない、とはいえ、やっぱり昔からCD聴いてたから、ついに本人を生で!という気持ちの高ぶりはあるよね。サラステのシベリウス、多分、2003年とか2004年くらいに始めてCDで聴いたと思います。このブログは2008年に始めたんですけど、まだ始めて一月くらいのときにフィンランディアについて書いていて、そこで若い僕が一丁前に「ユッカ=ペッカ・サラステ指揮のフィンランド放送交響楽団の演奏に最も感銘を受けた。これに勝る演奏はないと思う。」なんて書いていて、今思うと恥ずかしいなあ(笑) この後くらいにオッコ・カムとヘルシンキ・フィルの録音聴いて「こっちも良い!」と思うのであった。ともあれ、とても良いコンサートを聴けて楽しかったです。また来日してください!

シベリウス:交響曲第2番、フィンランディア&カレリア組曲 / SIBELIUS:SYMPHONY NO.2,FINLANDIA&KARELIA SUITE
Author: funapee(Twitter)都内在住のクラシック音楽ファンです。コーヒーとお酒が好きな二児の父。趣味は音源収集とコンサートに行くこと、ときどきピアノ、シンセサイザー、ドラム演奏、作曲・編曲など。詳しくは→more







